ARTIST : Oneohtrix Point Never
TITLE : Tranquilizer
LABEL : Warp Records
RELEASE : 11/21/2025
GENRE : electronica, ambient, newage
LOCATION : US
TRACKLISTING :
1. For Residue
2. Bumpy
3. Lifeworld
4. Measuring Ruins
5. Modern Lust
6. Fear of Symmetry
7. Vestigel
8. Cherry Blue
9. Bell Scanner
10. D.I.S.
11. Tranquilizer
12. Storm Show
13. Petro
14. Rodl Glide
15. Waterfalls
『Tranquilizer』は、鎮静の音ではなく、再浮上のサウンドである。Lopatin(Daniel Lopatin、Oneohtrix Point Neverの本名)は、私たちが逃避を必要とすることを非難しているのではなく、むしろ、その後に何が起こるのかを探求している。
このレコードは、無重力のような静けさから、より地に足のついた状態への動きを地図上に描いている。それは英雄の旅ではなく、圧倒的であると同時に退屈な世界で、私たちが正気を保つために必要な、引きこもりと回帰のサイクルだ。私たちは「Lifeworld」の水のようなくつろぎから急降下し、「Cherry Blue」の悲嘆に満ちたメランコリー、そして「Rodl Glide」のねじれたグルーヴへと突入する。
OPN(Oneohtrix Point Never)の常として、現実と非現実が衝突する。よく耳を澄ませば、フレットボードを指がこする音、石が地下牢の床を滑る音、ドアがきしむ音さえ聞こえてくるだろう。彼の音楽はこれまで抽象的な色彩のフィールドであったことはなく、常に重さ、エッジ、影を持っている。もし『R Plus Seven』がすべてクリスタルのようなアルペジエーターであったり、『Garden of Delete』がうめき声を上げるシンセの熱狂的な吐瀉物であったりしたとするなら、『Tranquilizer』は、まだ触れることができる夢から転げ落ちるような感覚だ。



