30年目の再生とブルックリンの抱擁:of Montreal が放つ通算20作目、痛みの淵から光へと向かう『aethermead』の全貌

30年目の再生とブルックリンの抱擁:of Montreal が放つ通算20作目、痛みの淵から光へと向かう『aethermead』の全貌

of Montrealが、通算20枚目となるスタジオアルバム『aethermead』を6月5日にPolyvinylからリリースすることを発表しました。本作は、創設者Kevin Barnesがバーモント州での婚約者との別れを経てニューヨークのブルックリンへ移住するという、大きな私生活の動乱の中で制作されました。近年の電子音楽への傾倒から離れ、ガレージロックの質感や初期の親密さを彷彿とさせるサウンドに回帰しつつ、30年に及ぶキャリアの中でさらなる進化を遂げています。

本作は単なる失恋の記録ではなく、個人的な「再生」の物語でもあります。ブルックリンの地下スタジオthe Honey Jarにて、信頼するライブバンドのメンバーと共にわずか5日間で骨組みが録音されました。タイトルの「aethermead」は、彼が日々犬の散歩で訪れるプロスペクト・パーク内のエリア「Nethermead」と、瞑想や日光浴を通じて心身を癒やす新しい生活習慣から着想を得ています。Barnesはこのアルバムを「恥ずかしいほどに告白調」と称しており、混乱や怒りを歌に封じ込めることで前へ進むためのセラピーとして機能しています。

先行シングル「When」は、表面的な性的虚勢の裏に隠された、情緒的な飢えや価値を認められたいという切実な渇望を描いています。また、関係の破綻を予感していた時期に書かれた「Already Dreaming」など、全編を通して極めて個人的な痛みが剥き出しにされています。痛みの淵から生還したBarnesは、今作で再びインディー・ロック界で最も大胆なリスク・テイカーとしての地位を不動のものにし、エネルギッシュで独創的な音楽カタログに新たな重要作を加えました。