ロンドン・ペッカム出身の才気溢れるアーティスト Sam Akpro が、ソウルシーンの先駆者 TYSON を迎えたニューシングル「Wayside」を名門 ANTI- からリリースしました。絶賛された2025年のデビューアルバム『Evenfall』以来の新曲となる本作は、盟友 Finn Billingham との共同制作によるダブの要素を含んだスローバーナーです。トリップ・ホップとネオ・ソウルの狭間にある「夜の境界線」を思わせるリッチなプロダクションが特徴で、変則的なビート、重厚なベース、そして印象的なブラスの響きが、二人の交互に重なるボーカルを際立たせています。
楽曲の制作過程では、キャンバーウェルのスタジオ付近で火災が発生し、急遽リモートでの作業を余儀なくされるという予期せぬ事態もありましたが、結果としてニューヨークから届けられた TYSON の歌声が見事に融合しました。歌詞では、絶え間ない変化の中で感じる孤独や、同じ場所を堂々巡りしているような自己への苛立ちが描かれていますが、サウンド全体には催眠的で瞑想的な心地よさが漂っています。変化の連続の中で立ち止まり、自らの内面を見つめ直すような、切なくも癒しに満ちた一曲です。
