昨年リリースしたアルバム『Rose Main Reading Room』が好評を博したPeel Dream Magazineが、新たなミニアルバム『Taurus』を発表しました。この作品は、前作のために録音されたものの、これまでは未発表だった楽曲を集めたもので、バンドのクリエイティブなプロセスをさらに深く垣間見ることができます。
先行シングルとしてリリースされた「Venus In Nadir」は、前作の完成後に改めて手直しされた楽曲です。ソングライターのJoseph Stevensは、「報われない愛にやつれていく、世捨て人のような人物について歌った、とてもシンプルなトゥイー・ソング」になったと語っています。「Nick Drakeのようなギターの響きから、ログハウスに引きこもって文明社会から身を引く様子を想像した」と説明し、この曲が、占星術という彼が懐疑的でありながらも、創作のインスピレーション源となった神秘的なモチーフから生まれたことを明かしています。
「Venus In Nadir」は、秋の心地よい風にぴったりのサウンドトラックです。アコースティックギターの軽快なストロークが秋の始まりを告げ、Stevensのソフトでか細いボーカルが、肌寒くなるにつれて訪れる心情の変化を表現しています。歌詞にある「長い11月、心が形を変えていく / そして12月になれば、完全に衰退する」というフレーズは、季節の移ろいを表すと同時に、ロマンチックな苦悩とも重なり合っています。「腕は優しく、やがて緩んでいく / あなたが私のものにならないなら、私は諦める」という歌詞は、美しいメランコリックなフォークソングとして、Belle and SebastianやVashti Bunyanを彷彿とさせます。
