Hush – “Phasing”

The Besnard LakesやElephant Stone、Anemoneといった実力派バンドの元メンバー(Paige Barlow、Miles Dupire-Gagnon、Gabriel Lambert)が集結した新進気鋭のトリオ、Hush。彼らがSimone Recordsからのデビューアルバムに先駆け、新曲「Phasing」をリリースしました。本作は、90年代のハウスやトリップ・ホップの質感を取り入れつつも、テープの回転速度を操るヴァリスピード技法を駆使することで、あえて焦跡をぼかしたような「ヒプナゴジック(入眠時心像的)」なポップサウンドを構築。従来の楽曲構造をあえて解体し、聴き手に心地よい眩暈(めまい)を誘うような独特の音響体験を提示しています。

楽曲の核となるのは、Paige Barlowによる透明感溢れるボーカルです。「愛しているなんて、ただの一時的なフェーズ(段階)に過ぎない」と、執着を感じさせない超然とした歌声で綴られる歌詞は、人間関係の脆さや不確実性を浮き彫りにします。現実の繋がりと自分自身の内なる物語の境界を問い直すようなその内容は、BarlowとAabid Youssefが手掛けた、視覚的なブレが印象的なミュージックビデオとも深く共鳴。安定を拒み、常に揺れ動く感情の機微を鮮やかに描き出しています。

Hush – “The Mirrors Were Right”

モントリオールを拠点とするトリオ、Hush がデビューシングル「The Mirrors Were Right」を発表しました。メンバーは Paige Barlow(ボーカル)、Miles Dupire-Gagnon、Gabriel Lambert の3人です。この楽曲は、Broadcast、The Velvet Underground、Melody’s Echo Chamber、Steve Lacy、Cocteau Twins、Ariel Pink など、幅広い影響源を持つ、ドリーミーでサイケデリックなサウンドが特徴です。「The Mirrors Were Right」は、彼らが2026年に Simone Records からリリース予定のデビューアルバムへの確かな期待感を抱かせる、強力な紹介となっています。

リードボーカリストの Paige Barlow は、ミュージックビデオのコンセプトについて、「断片化された自己を表現したかった」と説明しています。彼女によると、それは「歪んだ内なる目撃者」「時間とともに進化するアイデンティティ」を意味し、キュビスムとシュルレアリスムのレンズを通して想像された「目撃されるのではなく、感じられる世界」を表現しています。映像は、「曲の展開を映し出すように、イメージが漂い、再構築される」ものであり、「多重性についての瞑想、自己が複数になること」をテーマとしているとのことです。