名門Sub Popから放たれる衝撃の第4作——SLIFTが描く、最もダイレクトで研ぎ澄まされた重厚なサガ『Fantasia』の全貌

名門Sub Popから放たれる衝撃の第4作——SLIFTが描く、最もダイレクトで研ぎ澄まされた重厚なサガ『Fantasia』の全貌

フランスのヘヴィ・サイケ・トリオ SLIFT が、名門Sub Popよりニューアルバム『Fantasia』をリリースすることを発表し、先行シングル「A Storm of Wings」を公開しました。10分を超える大曲が並んだ前作『Ilion』とは対照的に、本作は全8曲で50分弱という、彼らにとって最もダイレクトで研ぎ澄まされた構成となっています。トゥールーズ近郊の地下室で10年間培ってきた即興性を維持しつつも、より明確なビジョンを持って制作された楽曲群は、ベルギーのDaft Studiosにてほぼワンテイクで録音され、これまでにないパンチ力とスピード感を備えています。

アルバムのコンセプトは、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編に触発された、排外主義と無知に支配された架空の町「Fantasia」を舞台とする物語です。シングル「A Storm of Wings」は、この閉鎖的なコミュニティにおいて、新参者が町の没落を予言する重要な局面を描いています。楽曲は John Coltrane や Mikhail Bulgakov といった異ジャンルの偉人たちからインスピレーションを得ており、解放の力や救済の真実の到来を予感させる、拳を突き上げたくなるような力強いアンセムに仕上がっています。

フロントマンの Jean Fossat は、本作を通じて現代の不条理や残酷な現実に真っ向から立ち向かい、現状を打破するための「魂の炎」を見出すことを提唱しています。アルバム後半では、社会の画一性に押しつぶされていた人々が記憶を取り戻し、変革へと向かうプロセスが描かれます。かつてないほど繊細なボーカルが響くサイケデリックなバラードなど、新たな表現の境地に到達した SLIFT は、この重苦しい時代においても「共に手を取り合えば、世界を変える戦いにまだ勝利できる」という切実で肯定的なメッセージを、爆音の重厚なサウンドに込めて届けています。