サンパウロ出身、現在はブライトンを拠点に活動するアーティスト、Lau Roが6月26日にMexican Summerよりセカンドアルバム『Lau』をリリースします。肉体的・感情的な困難を抱えていた時期に制作された本作は、不快感や方向感覚の喪失といった内省的な経験を、繊細かつオーケストラルなサイケ・ポップへと昇華させた作品です。ボサノヴァやトロピカリア、そしてブラジル音楽(MPB)への深い愛情を湛えつつ、自らの痛みや戸惑いを誠実に投影したアルバムとなっています。
先行シングルとして公開された「Conclusão」は、関係性の中に潜む痛みと対峙する、情熱的でメランコリックな楽曲です。歌詞では「平和も鏡もないこの結論のなかで、あなたが私に押し付ける重圧の正体が見える」と、相手が抱える孤独の源泉を鋭く見つめています。過ぎ去った過去の影に縛られる相手に対し、心の鎧を脱ぎ捨てて本心を語るよう優しく、しかし毅然と促すメッセージが込められています。
本作は、脳裏をかすめるような理知的な響きと、聴く者を包み込むような温かな慈しみが同居した、非常に人間味あふれるコレクションです。行き場のない感情をコラージュのように繋ぎ合わせたサウンド・デザインは、Lau Roのありのままの姿を映し出し、聴き手に寄り添うような誠実さを放っています。自分自身の内面を丁寧に掘り起こすことで、独自のオーケストラル・ポップの境地を切り拓いた注目のアルバムです。
