現代の不安を抱きしめ、光へと向かうインストゥルメンタルの深淵――For BreakfastがMaya Harrisonの歌声と即興的アンサンブルで提示する、最も誠実なポストロックの到達点

現代の不安を抱きしめ、光へと向かうインストゥルメンタルの深淵――For BreakfastがMaya Harrisonの歌声と即興的アンサンブルで提示する、最も誠実なポストロックの到達点

For Breakfastが、5月15日にニューアルバム『Longer Than Spring』をリリースします。2020年と2022年のEPで高い評価を得た彼らが、4年間にわたる共作を経て到達した本作は、ポストロックやフォーク、サイケデリック、プログレといった多彩な要素を融合させた、バンドの深化を示す意欲作です。シガー・ロスやPJ Harveyを彷彿とさせる響きを内包しつつも、For Breakfastならではの独自の叙情性を確立しています。

本作には、弦楽器や管楽器からなる即興的なアンサンブル「Borkestra」が4曲で参加しており、ライブさながらの広がりあるサウンドが特徴です。ボーカルのMaya Harrisonが自身の闘病と回復の経験を投影したリリックは、現代社会への不安や存在の恐怖といった深い影を投げかけつつも、同時に愛と希望、そして困難を乗り越える受容のメッセージが込められています。

録音は2025年1月にウィルトシャーのThe BarnにてGus Whiteが担当し、マスタリングはKatie Taviniが手がけました。さらにJake Murrayのレコーディングによるゲストミュージシャンたちが加わり、緻密かつ重厚な音世界を構築しています。リリース直後の5月28日には、New River Studiosにてアルバムのリリース記念公演も予定されており、彼らの新たな門出を飾る重要な節目となりそうです。