ロサンゼルスDIYシーンの真髄、Quiet Fear が放つ魂の咆哮——新作『La Tierra Arriba / El Abismo Abajo』が境界線を越え、世代の重みを刻む2026年型スクリーモの極致

Quiet Fearは、現代ポスト・ハードコアの旋律と90年代スクリーモの切迫感を融合させた、ロサンゼルスのDIYシーンを象徴するバンドです。彼らはニューアルバム『La Tierra Arriba / El Abismo Abajo』を2026年6月19日にリリースすることを発表し、あわせてファーストシングル「Retén」を公開しました。スペイン語と英語が流動的に交錯する彼らの楽曲は、単なるスタイルではなく、コミュニティの歴史や世代を超えて背負ってきた現実の重みを映し出しています。

本作は、偽りの権威や搾取のサイクルに立ち向かうと同時に、その構造の中で生きることによる悲しみや心理的消耗にも深く切り込んでいます。サウンド面では、ハードコアやグラインドコアの激しさに現代的なアンビエンスを加え、従来のスクリーモの枠を超えたダイナミックな領域へと進化。Alex Estrada(Touché Amoré等)による録音と Jack Shirley(Deafheaven等)のマスタリングにより、圧倒的な混沌と息を呑むような静寂が共存する、極めて密度の高い作品に仕上がりました。

先行シングル「Retén」は、システムに囚われながらもその先を模索する、彼らの「忍耐と抵抗」の精神を象徴する一曲です。虚飾を排し、誠実さと強い意志によって築き上げられた彼らのアイデンティティは、このセカンド・フルアルバムにおいてさらなる高みへと到達しました。ロサンゼルスの路上から届けられるこの妥協なき響きは、2026年のハードコア・シーンにおいて、現実から目を逸らさない者たちのための確かな道標となるでしょう。


Biological Fathers – “Caddy”, “Camry “, “The All-New Mitsubishi Galant”

Biological Fathersによる本作には、Frail Body、Eyelet、Crowning、New Grass、そしてMajorelといった実力派バンドのメンバーが名を連ねています。レコーディングは2024年から2025年にかけての18ヶ月間、断続的に行われ、緻密な制作期間を経て完成に至りました。

Cissné – “Water Lily”

東京を拠点とするバンド Cissné が、カリフォルニアの名門インディーレーベル Lauren Records からニューシングル「Water Lily」をリリースしました。彼らのサウンドは、ポストブラックやスクラムズ(skramz)の持つ激動のレイヤーと、アンビエントやポストクラシカルの繊細な旋律が交錯するアヴァンギャルドなスタイルを特徴としています。叙情性と実験精神を兼ね備え、静と動が共存する独自の世界観を提示しています。

今作では、これまでの音楽性をさらに深化させ、静寂(しじま)や空間の広がりを活かしたよりオーガニックな表現へと進化を遂げています。重厚な轟音の奥に、削ぎ落とされた空間美が息づいており、都市の喧騒と内面的な静寂を繋ぐようなダイナミックな音像が魅力です。国境を越えたレーベルからのリリースにより、日本の先鋭的な音楽表現が世界のオルタナティブ・シーンへと波及する重要な一歩となっています。