ハンブルグを拠点にするアーティストでDekorderレーベルを主宰している、Marc Richterによるソロ・プロジェクトBlack To Commの新作が、Typeからリリースされるようです。アルバムのタイトルがセルフ・タイトルの辺り、かなり気合いが入ってると思われ、これまでのBlack To Commにはなかったようなヴォーカルや音の構造がいっぱいあってかなり良し! 本人が歌っているとは思いませんが、これはアンビエンス作の中でも傑出した作品になりそうです。
experimental
Dirty Beaches – Stateless (Zoo Music)
たまに行っていた焼き鳥屋に初めて一人で行こうと決めて到着すると休みだった。向う途中に行った事のない焼き鳥屋は開いていたのを思い出してそちらに変更。不器用そうなオヤジが一人でやってる店のようで、とりあえず好きな銘柄の酒と串コースを注文する。だが、出てきた酒が自分が記憶する銘柄の味とは全然違う。もう一杯同じのを頼む時に注意深く見ていると、全然違う銘柄のラベルが貼られた一升瓶で注いでいた。文句を言おうと思ったが、隣りのカップルが真似して同じのを頼んでいたから、ややこしくなるので我慢した。出てきたコース串もカッチカチの肉と磯辺焼みたいな味のタレで酷いもんだった。口直しに別の焼き鳥屋に行って、ある程度は持ち直したから良かったが、二度と行く事はないだろう。 この人も不器用なんかな。いきなりもうこの名前では最後の作品と言い出し、でも次のなんかしらは始めてるのことで、本人のこだわりが一人歩きしてる感じ。聞く側としては何でもいいし、面白けりゃそれでいい。でも今回の作品に至るまでの辻褄は分るけど、最初の頃と比べたらあまりに違うでしょ。本人自身がなんかを見失ってしまって、その修正のための終了であって、一度リセットしたかったのかな。ただ、最後だろうが何だろうが、意外と面白かったし、次の出方が興味深い。
Mamiffer – “Enantiodromia”
Aaron TurnerとFaith Colocciaによる夫婦デュオ、Mamifferが遂に新作アルバムをリリースします!先行曲”Enantiodromia”は、ドゥームなギターの断片とレイヤー・アンビエンスにネオ・クラシカル的な音、そして嫁さんのヴォーカルという組合せで、前よりは生っぽい感じの印象を受けます。アルバム’Statu Nascendi’は、Sige Recordsから間もなくリリース予定。
Panabrite – “Regent”
シアトルを拠点にするシンセ/サイケデリック・アーティスト、Norm ChambersによるPanabriteの新作アルバムからの新たなストリーム音源”Regent”です。モジュラー系シンセの美しいループに加えて、ヴォーカル?も少し交えた新境地。沢山のカセット作やDigitalisからのヴァイナル・リリースで知られる彼ですが、新作アルバム’Pavilion’は、Immune Recordingsからリリースします。
Vanessa Amara – “King Machine 1”
昨年、Posh Isolationからカセット作をリリースしていたデンマークのポスト・モダーン・デュオ、Vanessa Amaraの新作アルバムからの音源です!
Blanche Blanche Blanche – “Honeycomb”
Zach PhillipとSarah Smithによる実験&ローファイ・ポップ・デュオ、Blanche Blanche Blancheが間もなくリリースする新作アルバムからのビデオです。以前はヴァーモント州のブラトルボロを拠点にしていましたが、現在はブルックリンで活動中。多作家で知られる彼等ですが、今回も一杯曲が入っていることでしょう。リリースは、Zach Phillipが主宰するOSR Tapesから11/17にリリース。
Excepter – Familiar (Blast First Petite)
この連休からここ数年開催されている街を挙げてのとあるフェスが始まった。開催を重ねることでイベントとして成熟してるようで、パンフレットを片手にした人達が昨年よりも一段と増えてるなあと感じた。直接の参加店以外も経済効果があるようで、以前腹を下した原因のおでん屋も繁盛してるのが、なんか腹立たしかった。あのキチガイオヤジの本性を知らない人達がお店に入ってしまったことを残念に思う。その恩恵は少なからず自分の仕事先にもあようで、イベント目的ついでに来店されたと思われる人の中に久々に会う人もおり、近くのコーヒー屋さんの兄さんとこれを企画した若手の人達は素晴らしいねと話しておりました。 久々に会うといえばこの人達。メンバーの死や住む場所がそれぞれバラバラになって活動が休止していたけど、その困難を乗り越え遂にリリースした本作。一聴してすぐに彼等の音楽だなと分るグロい部分では、再びこの人達の音楽が聴けて喜ぶ。でもポップに歩み寄った部分では、なんか違うような気がしていいようのない哀しさも覚える。ただ過去を期待して聴いては古い側の人達と一緒だから良くないね、反省。だいたい、この人達のテクニカルな部分なんてたかが知れてるから、低品質は保たれているからご安心下さい。
Kayo Dot – “Library Subterranean”
ブルックリンを拠点にするプログレッシヴ・エキスペリメンタル・ドゥーム・バンド、Kayo Dotが新作アルバムをリリースします。彼等はTzadik, Robotic Empire, Hydra Headなどからリリースを重ねてきましたが、新作はFlenserからのリリース。”Library Subterranean”は、10/16にリリースされるアルバム’Coffins On Io’からの先行曲です。
Ian William Criag – “On the Reach of Explanations”
音楽の他に絵も描いてるヴァンクーヴァーのアーティスト Ian William Criag がリリースするアルバムからの曲 “On the Reach of Explanations” です。Fennesz や Tim Hecker 路線の哀愁ノイズ・アンビエントにオペラ的なヴォーカルを混ぜ込ませた曲でなかなかです。アルバム ‘A Turn of Breath’ は、Recital からリリース.