ARTIST : Seefeel
TITLE : Sol.Hz
LABEL : Warp Records
RELEASE : 5/1/2026
GENRE : electronica, IDM, shoegaze
LOCATION : London, UK
TRACKLISTING :
1. Brazen Haze
2. Everydays
3. Ever No Way
4. Humidity Switch
5. Behind The Seen
6. AM Flares
7. Falling First
8. Until Now
9. Scrambler
Warpと契約し、ギターを使用した初のアーティストとして名を馳せたSeefeelが、15年ぶりとなるフルアルバム『Sol.Hz』を携えて帰ってきます。断片化されたメロディと蒸気のようなテクスチャーが織りなす、美しく、霞みがかった至福のコレクションです。
ある意味で、本作はSeefeel流の「ダブ」アルバムと見なすことができるでしょう。Mark Cliffordによる一見雲のように実体のないアレンジは、小音量ではアンビエントに近い響きを持ちますが、適切なサウンドシステムで鳴らせば、洞窟のように深い低音の底流と巧みなエフェクト使いがより鮮明になり、聴き手の時間感覚や音の配置に対する認識を狂わせます。しかし、常にSeefeelがそうであるように、冷徹な実験主義や合成されたテクスチャーに流されすぎることはありません。高度に加工されたSarah Peacockのボーカルが楽曲に不可欠な人間的要素を与え、処理されたギターのループがディレイの残響の中からメロディの断片を漂わせます。
スタイル面では、2024年のミニアルバム『Squared Roots』をベースにしており、素材が完璧な形(イタレーション)に達するまで顕微鏡レベルで解体・再構築されています。もっとも、固体と空間の境界をこれほどまでに急進的に曖昧にするグループにとって、「形」という言葉は不適切かもしれません。『共産党宣言』からたびたび引用される「聖なるもの(固いもの)はすべて煙と消え去る」という一節は、Seefeelのレコードを聴く体験を説明する簡潔な表現として使えるでしょう。アルバムタイトルの『Sol.Hz』は直訳すれば「太陽+電気(周波数)」となりますが、その正確な解釈は、マルクスの頻繁に引用されるあの一節と同様に、曖昧で議論の余地が残されています。




