GB – Gusse Music

GBのデビュー・アルバム『Gusse Music』は、ポップ・センスに溢れた実験音楽のコラージュ・シンフォニー。その場しのぎのコンポジションは、記憶の中に残るように引き伸ばされ、孤独に影を落としながらも、ちらりと垣間見える光に照らされ、先の記憶への憧れを感じさせる、無限のメランコリーへと突入する33分間のテクスチャーを提供。

各トラックは、まるでフィードのビデオのように、聴き手の注意を一瞬引くだけで、すぐにまた忘れ去られるように、互いに滲み合っています。しかし、絶え間なく流れる印象の中で、GBは辛抱強く新たな思考を刺激し、古風で愛情深いイメージを呼び起こそうと努力します。

オープニング・トラック “FACETIME” のドロドロしたエレキ・ギターと催眠術のようなバリトン・ヴォーカルから、”CONCRETE CITY” の荘厳な、ほとんどウィッカーマンのようなアコースティック・インストゥルメント、”NEW PLANES” のストンアウト・ビートと転がるベースまで。Gusse Musicが呼び起こす音楽の世界は、心地よくもあり、楽しくもあり、心にしみるほど荒涼としていて、暗く、硬質。