Caktus – “March for de civile”

Caktusとのニューアルバムからの1stシングルです。この曲は、世界中で移動の自由が制限され、誰もが強制的に「同じ歩調(ビート)」を強いられたパンデミックの最中に書かれました。物語の核心を突くように要素を絞り込んでいるからこそ、当時の息苦しさや不穏な空気が、かえって鮮明に浮かび上がってきます。

楽曲の中では、行進のような鼓動がストリングスに飲み込まれてはまた現れ、不規則に揺れ動きます。その根底に流れる美しさと、幕切れに響く切ないメロディは、困難な時代を乗り越えた私たちへの癒やしの余韻のよう。短すぎず長すぎない、この「ちょうど良い尺」の中に濃密なストーリーが凝縮されていて、まさに一本の上質な映画を観終わったあとのような感覚を味わえる一曲です。