フィラデルフィアのアイコン、Kurt Vileが、2022年のメジャーデビュー作『(watch my moves)』以来となる通算10作目のニューアルバム『Philadelphia’s Been Good To Me』を5月にリリースすることを発表しました。フィラデルフィアの住宅街マウント・エアリーにあるホームスタジオを中心にセルフプロデュースされた本作は、本人をして「ホームレコーディング時代の自然な要素を、より高精細なサウンドで再び捉えることができた」と言わしめる、極めてオーガニックな自信作となっています。
先行シングルとして公開された「Chance To Bleed」は、本人が「ヒルビリー・テクノ」と称しつつも、根底には彼が愛する無骨なヒップホップの質感を湛えたロックナンバーです。ゲスト陣には、メンフィスのガレージロック・シーンから Natalie Hoffman や Greg Cartwright、さらにルイヴィルの Ethan Buckler(Slint)らが参加。特に Cartwright とのツインギターは、左チャンネルに Vile、右チャンネルに Cartwright と振り分けられており、スリリングな掛け合いを堪能できます。
フィラデルフィアのライブハウス Kung Fu Necktie で撮影されたミュージックビデオには、前述のコラボレーターに加え、コメディアンの Jim E Brown やラップ界のレジェンド Schoolly D といった地元の顔ぶれが多数登場。キャリアの集大成として「すべてを注ぎ込んだ」と語る本作は、自身のボーカルとエレキギターの表現において最高到達点を更新しており、地元への愛とDIY精神が眩いばかりの輝きを放つ、新たな代表作の誕生を予感させます。
