ボルチモアを拠点に活動し、現代アメリカで最も刺激的な実験的ロックバンドの一つであるHorse Lordsが、通算6作目のスタジオアルバム『Demand to Be Taken to Heaven Alive!』を6月12日にRVNG Intl.よりリリースすることを発表しました。先行シングルとして公開された「Eureka 378-B」では、結成16年の歴史で初めてボーカル(Nina GuoとEvelyn Saylor)を導入するという新たな試みに挑戦しています。本作は全12曲が相互に作用し合う構成となっており、多角的な視点から音楽を捉え直す「視点を変えるためのツール」としての芸術性が追求されています。
サウンド面では、これまでの代名詞であったマスロックやプログレの要素に加え、北アフリカのトゥアレグやティシュマレンといったギターリズムを大胆に取り入れ、独自の音楽言語をさらなる高みへと進化させています。不可能に思えるほど精緻なディテールと、逃れようのない強烈なグルーヴが同居するその音像は、知性と肉体の双方を刺激する「モアレ(干渉縞)」のような複雑なパターンを描き出しています。前作『Comradely Objects』からの飛躍を感じさせる、極めて重層的でエネルギッシュなアンサンブルが本作の核となっています。
このアルバムは、リスナーを音の精神的、恍惚的、そしてユートピア的な次元へと解放することを目指して制作されました。緻密に編み込まれた12の楽曲群は、単なる固定された構造ではなく、聴くたびに新しい発見をもたらす動的な音の迷宮を形成しています。16年にわたり磨き上げられてきたバンドの共有言語が電撃的な進化を遂げた本作は、実験音楽の枠を超えて、聴く者の魂を震わせるような人間味あふれる音楽体験を提示しています。
