結成25周年を前に放つ、不完全ゆえの純潔:Hey Colossusが壊れた音楽業界の枠外で鳴らす「一発撮り」のセラピーと、天国のペットたちが導く新作『Heaven Was Wild』の真髄

結成25周年を前に放つ、不完全ゆえの純潔:Hey Colossusが壊れた音楽業界の枠外で鳴らす「一発撮り」のセラピーと、天国のペットたちが導く新作『Heaven Was Wild』の真髄

Hey Colossusは、新曲およびビデオ「Cannibal Forecast」のリリースと共に、新作アルバム『Heaven Was Wild』を2026年2月27日に発売することを発表しました。レコーディングの舞台裏を収めたミニドキュメンタリーをクリスマスに公開し、元旦から予約を開始するという彼ららしい独自のスタイルをとっています。本作は、ロンドンでの4連続公演を経て、サマセット州ブルートンのスタジオでわずか5日間、クリックなしの一発撮りという「バンドであること」を突き詰めた手法で制作されました。

結成から約四半世紀を迎え、通算15枚目のアルバムとなる本作は、彼らにとって一種の「セラピー」として機能しました。制作にあたってはFugazi、Sonic Youth、WireからThe Rolling Stonesに至るまで幅広いアーティストが引き合いに出されましたが、結果として鳴らされているのはそれらのどれとも異なる、独自の「ウエスト・カントリー・コスミッシェ」やサイケデリックなサウンドです。完璧さよりも、ありのままの不完全さや熱量を優先した、生々しい響きが追求されています。

現在の音楽業界の崩壊をよそに、彼らは自身のレーベルWrong Speed Recordsを通じて、自分たちや愛する仲間たちの音楽を自由に発信し続けています。アルバムのアートワークにはメンバーの亡きペットたちが「天国は最高だった」と報告する姿が描かれ、人間が立ち入れない聖域のような世界観を提示しています。業界の論理に縛られず、自らの手でコントロールを握りながら進む彼らの姿勢は、結成25年を前にしてもなお強固な一貫性を保っています。