光の差さない自室で、テープに刻まれた真実の断片。Greg Mendezが15年の無名時代を経て到達した、静謐で切実な最新作『Beauty Land』

光の差さない自室で、テープに刻まれた真実の断片。Greg Mendezが15年の無名時代を経て到達した、静謐で切実な最新作『Beauty Land』

フィラデルフィアのシンガーソングライターGreg Mendezが、名門Dead Oceans移籍後初となるフルアルバム『Beauty Land』を5月29日にリリースすることを発表しました。2024年のEP『First Time / Alone』に続く本作は、その大半が自宅スタジオでテープに直接録音されており、10年以上のキャリアを経て独自の地位を築いた彼の新たな出発点となります。

アルバムの幕開けを飾るリードシングル「I Wanna Feel Pretty」もあわせて公開されました。この楽曲は、前作までの剥き出しでミニマルな質感を引き継ぎつつ、後半にかけてオーケストレーションが加わっていく構成が特徴です。Rhys Scarabosioが監督したビデオと共に、Mendezのソングライティングの真髄を味わえる仕上がりとなっています。

Mendezは本作の背景にある「アメリカン・ドリーム」の空虚さについても語っています。郊外のショッピングモールや住宅開発地に囲まれて育った彼は、それらを「消費主義の大聖堂」と呼び、誰もが属することのできないホログラムのような約束の虚しさを音楽と映像に投影しました。この孤独で壮大な視点が、アルバム全体を貫く重要なテーマとなっています。