Glass Eel – “Amends”

ロンドンを拠点に活動するアーティスト Alice Western のソロプロジェクト Glass Eel は、鋭いフォークの語り口にサイケ、グランジ、インディーロックの要素を融合させた独自のサウンドを展開しています。プロジェクト名は、ウナギの幼生が透明な体で海を漂う神秘的な生態に由来しており、不確かな環境における「断絶、脆弱性、生存」を象徴しています。最新シングル「Amends」は、人生の不確実性や自己の内面との葛藤を描いた楽曲であり、Thurston Mooreなどを手掛ける Margo Broom との共同プロデュースにより、シュルティ・ボックスやハモンドオルガン、ティン・ホイッスルなどが織りなすサイケデリックな旅路のような質感に仕上がっています。

本楽曲は、心の平穏と執着の間を行き来する精神的なサイクルや、外部からの承認を求めてしまう脆さをテーマにしています。歌詞にある「サインを待つ」というフレーズについて Western は、自分が根本的に悪人ではないという確証を常に探し求めている心理状態を表現していると語っています。過去と折り合いをつける(make amends)ことの本質は、自身の不安定さを否定することではなく、その狂気さえも自分の一部として受け入れ、平衡状態に戻る術を見出すことにあるという切実なメッセージが、重層的なメロディと共に紡がれています。