Alice Glass – “MERCY KILL”

エレクトロ・ハードコアの女王 Alice Glass が、今年初めのシングル「CATCH AND RELEASE」以来となる新曲「MERCY KILL」をリリースしました。前作がCrystal Castles時代を彷彿とさせる性急なパーカッションとゲーム的なメロディーを持っていたのに対し、今作はより複雑なノイズに焦点を当てた作品となっています。

「MERCY KILL」では、Alice Glassが何を叫んでいるのか判別が困難なほど、悪魔的なボーカル、スキッターなパーカッションの破裂音、真珠光沢のシンセが混ざり合っています。このトラックは、エレクトロクラッシュがテレビの砂嵐を表現したかのようで、その混沌(カオス)は圧倒的でありながらも、意図的にバランスが取られています。曲中には一時的に狂乱が収まる瞬間があり、その均衡のおかげで連続して聴くことが可能です。また、Yulia Shur監督によるミュージックビデオは、ゴシック・ヴィクトリアン調のAlice Glassをフィーチャーし、16mmフィルムで撮影後に腐食性薬品で処理することで、不気味で印象的な視覚効果を生み出しており、デジタルな加工を排した作品となっています。