ARTIST : Goat
TITLE : The Human Language ‘Goat’ Tape
LABEL : Rocket Recordings
RELEASE : 10/10/2025
GENRE : psychrock, psychedelic
LOCATION : Norrbotten County, Sweden
TRACKLISTING :
1. One More Shadow
2. Goatnoggin
3. Sage’s Return
4. The Buck Stops Here
5. The Buck’s Resurrection
6. Frisco Reefer
7. All is Gone
8. Jörmugandr
スウェーデンの覆面バンド、Goatは、最新作で「最高傑作」との呼び声も高いアルバム『Goat』のリリース1周年を記念し、プロデューサーの‘human language’による全曲リミックス・アルバムを発表します。バンドは、オリジナル・ステム(録音素材)を親友である‘human language’に託し、アルバムを思い通りにリミックスする完全な自由を与えました。これは単なるリミックス作品ではなく、J Dillaの『Donuts』を片手に、Goatの音の神殿の内部に入り込み、楽曲を内側から再構築した意欲作となっています。
このテープは、Goatの生のサウンドをそのまま活かしつつ、クラックの入ったドラムパッドと渦巻く線香の煙を通して屈折させています。オープニングの「One More Shadow」では、Goatのファズギターが歪んだアナログのクラックル音を通してフィルタリングされ、ドラムは黄金時代のヒップホップのスワッガーで着地します。続く「Goatnoggin」では、「Goatbrain」をヘッドノディングでダブ処理されたスローバーナーへと変貌させ、そのファンクネスは泥のしみ込んだDillaのプリズムを通して解釈されています。「The Buck Stops Here」は、Funkadelicの亡霊が潜む、瞑想と脅威の間の沼地のようなゾーンにGoatを導きます。そして、クロージングの「Jörmugandr」は、「Ouroborus」をリバーブの効いたパーカッション主体の、スカンジナビアの森の奥深くからの幽霊の説教へと変貌させ、Madlibと映画『ミッドサマー』が融合したかのようです。
この『The Human Language Tape』が非常に魅力的なのは、Goatの生々しさを消し去るのではなく、意図的なローファイな美学をもってそれを受け入れている点です。その結果、ヘビーなドラムループとスウェーデンの精鋭が持つ宇宙的なエネルギーが出会う作品となっています。このリミックス・アルバムは10月10日にデジタルリリースされます。また、限定版カセットも販売され、こちらにはhuman languageが全8曲を繋ぎ合わせ、トラック・ブレイクのない連続した片面ミックスとして収録。途切れることのないループの中で催眠的なマントラが展開する、サウンド、記憶、そしてリズムの「一息の長い吐息」のような作品となっています。





