deathcrash – “Empty Heavy”

ロンドンのスローコア/ポストロック・カルテット、deathcrashが昨年のデビューアルバム’Return’に続き、新譜’Less’を3月17日にuntitled(recs)からリリースすることが決定した。アルバムはアウター・ヘブリディーズ諸島にある英国で最も離れたスタジオでレコーディングされ、ボーカルのTiernan Banksはこう語っている。

「ミッション・ステートメントは超ミニマルであることだった。シンプルで美しいギター・パートだけで、本当に裸になること。より少なく…すること」。

よりミニマルなアプローチを最初に味わえるのは “Empty Heavy” で、ベーシストのPatrick Fitzgeraldはこう紹介している。「”Empty heavy”は複雑なメランコリックな曲だが、直接的で爆発的なエンディングへと向かっていく。これは、曲を通して叙情的に描かれる様々な喪失の状態によって反映されている」。

バンクスがそのゴージャスなウィスパーボイスを使って、喪失と距離に対する内面性と静かな清算を表現する機会を提供する、哀愁に満ちたトラック。この曲は、情熱が燃え尽き、後悔とカタルシスで胃を痛める火葬になるまで、すべて輝く炎とドラマチックな影を見せる。クラシックなdeathcrashであると同時に、彼らのダイナミクスをさらに研ぎ澄ましたものでもある。

“Empty Heavy”のビデオについてFitzgeraldは、「このビデオを撮影したとき、同じような雰囲気があったんだ。僕らはアルバム制作に没頭していたから、スタジオに到着してからほとんど外に出たことがなかったんだ。Kayeのアートワークも、私たちの音楽も、毎日たくさんの時間をかけて丁寧に作っていました。ビデオでは、スタジオを出て、すべてを燃やし、一緒に燃えるのを見ることができました。それは私たち全員にとって解放であり、私たちをより親密にしてくれました。この曲のエンディングのように、一瞬でもあきらめ、手放すことに何か強い満足感があるんだ」。

Posted on 01/24/2023