ドラム演奏を電圧へ変換する驚異のシステム。ミュンヘンのリズム探求者9msが、緻密なIDMとダイナミックなドラム・ワークアウトを融合させた3rdアルバム

ドラム演奏を電圧へ変換する驚異のシステム。ミュンヘンのリズム探求者9msが、緻密なIDMとダイナミックなドラム・ワークアウトを融合させた3rdアルバム

ミュンヘンを拠点に活動するマシンの探求者、9msが、2026年5月8日にSquamaより3枚目のアルバム『Lunch』をリリースすることを発表し、先行シングル「Court」を公開しました。前作以上に多彩な音楽性を持つ本作は、ダブを取り入れたIDMやシネマティックな楽曲、変則的なドラム・ワークアウトを内包しており、ダンスフロアからリスニングルームまで対応する実験的な仕上がりとなっています。

Florian KönigとSimon Poppによるこれまでの活動では、ドラム演奏時の身体の動きをセンサーで音に変換し、人間と機械の共生を描いてきましたが、今作『Lunch』では「振り子(ペンデュラム)」がコンセプトの核に据えられています。ジャイロスコープを用いて、人間でも機械でもない振り子の規則的な動きをアナログ電圧へと変換し、セットアップ内のあらゆるパラメーターを制御するという新たなアプローチが試みられています。

制作は1年にわたり、家族の事情で昼食(ランチ)までに切り上げなければならないという制約のあるモーニング・セッションの中で進められました。この時間の限界が、皮肉にもライブでの再現性を考慮しない自由で遊び心にあふれたプロセスを生み出し、多種多様な機材を駆使した厚みのあるドラムとワイドなサウンドスケープによる、彼ら独自のニッチな音像をさらに深める結果となりました。