Blood Vulture – “You Fail Me”

ハードコア・レジェンドであるConvergeが2026年に立て続けのアルバムリリースでファンを沸かせる中、彼らの代表曲「You Fail Me」を自称“ヴァンパイア・スラッジ”勢力のBlood Vultureがカバーしました。ボーカル兼ギターのJordan Olds率いる同バンドは、原曲の持つ鋭さを歪んだ重厚なサウンドへと再構築。Jacob Bannonによる原曲の野性的な叫びとは対照的に、あえてクリーントーンのボーカルを採用することで、より不気味で陰鬱な唸りを感じさせる独自のグランジ・スタイルへと昇華させています。

制作面では、オリジナルの『You Fail Me』でもプロデュースやマスタリングを手掛けたJon MarksonとAlan Douchesが再び名を連ねており、歴史的な背景を汲んだ重厚な仕上がりとなっています。Jordan Oldsは、Jacob Bannonの詞が持つ怒りと共感の葛藤に深い敬意を表しており、現在進行形で進化し続けるConvergeへの称賛としてこのカバーを捧げました。楽曲の終盤には、Blood Vultureらしい遊び心のある「イースターエッグ」も仕込まれており、リスペクトに満ちた一曲となっています。


Downward – “Drawl // Get Some”

本作には、オリジナルの10曲に加えて3曲のボーナストラックが収録されています。フィジカル盤にシークレット・トラックとして収められていた「Leechy」に加え、アルバム制作時に書かれた「Drawl」と「Get Some」の再録バージョンが追加されました。Richardsonはこれらの楽曲について、アルバム本編よりもテンポが速くハイエネルギーであり、バンドとして表現の幅を広げる試みであったと語っています。

今回のリリースは、Pure Noiseのバックアップを受け、過去を肯定しながら未来への可能性を示す重要な節目となっています。Richardsonは「この作品は、かつて地図も展望もない中で音楽を作っていた16、17歳の頃の自分たちを肯定してくれるものだ」と述べ、自身の心に忠実な音楽を作り続けること、そしてそれが誰かにとって自らの心に従った音楽を生み出す刺激になることを願っています。


LavaLove – “Hopelessly Devoted”

Lavaloveがニューアルバム『Tan Lines』のリリースに合わせ、収録曲「Hopelessly Devoted」のミュージックビデオを公開しました。バンド自身が「ガレージから生まれた完璧な一曲」と評するこの楽曲は、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーな歌詞の掛け合いが特徴です。制作当時の初期衝動を反映させた、親しみやすくエネルギーに満ちた仕上がりとなっています。

アルバム『Tan Lines』の全編配信も開始されており、今作はバンドにとってのフェイバリットが詰まった重要な作品と位置づけられています。「Hopelessly Devoted」で見せる遊び心溢れる構成やノスタルジックな雰囲気は、アルバム全体の空気感を象徴する要素の一つです。ガレージロックの素朴な魅力と、リスナーを引き込むポップな感性が共存した一作となっています。


Commoner – “Last Exit”

アリゾナを拠点に活動するシューゲイザー/ポスト・ハードコア・バンド Commoner が、新曲「Last Exit」をリリースしました。本作は、昨年10月に発表されたシングル「Breach」のB面曲として公開されたものです。

昨秋に名門 Pure Noise Records との契約を果たした彼らは、レーベル移籍後初となる本格的な動きを見せています。この春には Being As An Ocean や Lagrimas とのツアーも控えており、重厚な轟音とエモーショナルなメロディが交錯する彼らのサウンドが、全米のステージでどのように響くのか期待が高まっています。


6年の沈黙を破り、魂の全軌跡をセルフタイトルに刻む——Seahavenが『Midnight Hour』で提示する、内省とカタルシスの最終形

カリフォルニア州トーランス出身のSeahavenが、前作『Halo of Hurt』から6年の歳月を経て、通算4枚目となるセルフタイトル・アルバム『Seahaven』を6月5日にPure Noise Recordsからリリースすることを発表しました。先行シングル「Midnight Hour」は、バンドの真骨頂である物憂げな内省と感情的なカタルシスの境界線を鮮烈に描き出しており、グラミー賞受賞プロデューサーのWill Yipがミックスとマスタリングを担当。バンド史上最も決定的なステートメントとなる一作を予感させています。

アルバム制作の起点となったのは、2025年4月にフロントマンのKyle Sotoが書き上げた「Wedding Bells」でした。そこから彼自身の「フロー状態」による創作が加速し、自宅スタジオで一晩のうちに楽曲の骨組みを完成させるなど、作為を排した自然なインスピレーションによって全編が形作られました。自身の人生における様々な出来事と向き合い、ギターを手にする中で自然と溢れ出したパーソナルな感情が、Cody Christian(Gt)、Mike DeBartolo(Ba)、Eric Findlay(Dr)らメンバー全員の手によって、より強固なバンドサウンドへと昇華されています。

本作についてKyle Sotoは、「過去の全作品の要素を一つに集約した、まさにバンドそのものの音」だと語っています。「Hellbound」や「Infinite Blue」といった楽曲で見せるキャリア史上最も記憶に残るフックと、「Remember Me」などの静かな場面で探求される喪失や記憶といった深淵なテーマが、見事なバランスで共存しています。2009年の結成から培ってきた独自のスタイルをさらに押し広げ、新たな感情的・音響的領域へと到達した、彼らの集大成とも呼べる全10曲(またはそれ以上)の物語が幕を開けます。

Drug Church – “Pynch”

ポストハードコア・シーンの寵児 Drug Churchが、2024年の傑作アルバム『Prude』以来となる待望の新曲「Pynch」をリリースしました。フロントマンのPatrick Kindlonは、この楽曲について「自分たちがこれまでに作った中で、最もラブソングに近い曲だ」とコメント。いつまでも負け犬のままでいることを許さない、誰かとの出会いについて歌った一曲です。

「Drug Church流のラブソング」とはいかなるものか、その内容は神託や横転する車、湿った溝に例えられる脇の下、さらには銃や棺といった不穏な言葉が散りばめられた、彼ららしいエッジの効いた仕上がりになっています。愛というテーマを扱いながらも、バンド特有の荒々しくも知的なサウンドと、一筋縄ではいかない冷徹な視線が同居する唯一無二のトラックです。

Koyo – “What I’m Worth”

ロングアイランド出身のハードコア・バンド、Koyoが、今春にニューアルバム『Barely Here』をリリースすることを発表しました。エネルギッシュでキャッチーなエモ・サウンドを武器とする彼らの新作には、DrainのSammy CiaramitaroやFleshwaterのMarisa Shirarといった豪華ゲストが参加。すでに公開されている陽気なリードシングル「Irreversible」に続き、期待が高まる中で新たな展開を見せています。

今回新たに公開された楽曲「What I’m Worth」は、高揚感のあるメロディックなパンチが効いている一方で、歌詞の内容は憤りと幻滅に満ちたものとなっています。フロントマンのJoey Chiaramonteは、フルタイムのミュージシャンとして活動する中で直面する業界の不条理や、「誰も勝者がいないゲーム」に身を投じる苦悩を綴っています。Eric Richterが監督を務めた、夕暮れ時の情緒的な美しさが際立つミュージックビデオも必見です。

Slow Crush – “Que Du Noir” & “Hallowed”

Slow Crushが、2025年のアルバム『Thirst』のレコーディング・セッションから生まれた2曲のB面トラックを公開しました。そのうちの一曲「Que Du Noir」について、ボーカルのIsaは「これまでに書いた中で最もダークで強烈な楽曲」だと語っています。制作当初、彼女はこの曲を歌うたびに感情が溢れ出し、一度も泣かずにレコーディングを終えることができなかったほど、深い感情が込められた一作となっています。

興味深いことに、この極めて暗い楽曲は、ギリシャのミコノス島で過ごした「人生で最も暖かく光に満ちた一週間」の中に誕生しました。その眩い光に満ちた環境とは対照的に、楽曲の内側に抱え込まれた闇の深さが際立つ、Slow Crushにとって極めてパーソナルで情熱的な作品に仕上がっています。

LavaLove – “Never Better”

南カリフォルニアのバーシーンから現れたLavaloveが、4月3日にPure Noise Recordsよりリリースされるニューアルバム『TAN LINES』から、新曲「Never Better」を公開しました。ボーカル兼ギタリストのTealarose Coyが「パートナーにとって最高の元恋人になると無意識に確信させるような催眠的な曲」と語る本作は、エモーショナルな絶叫とアルバム中で最も気に入っているというエンディングの歌詞が際立つ、中毒性の高いナンバーに仕上がっています。

プロデューサーにAnton DeLost(State Champs, The Warningを手掛ける)を迎えた本作は、60年代のポップスやサーフミュージックの簡潔さを、現代的なインディロックやサイケポップの質感でフィルターにかけた、自信に満ちた太陽のエネルギー溢れる作品です。誰の許可も得ず、ただより明るく自由な生活を追い求めるエスケープ(逃避)の精神を核心に据え、果てしない夏の興奮をタイムレスかつダイレクトなサウンドへと昇華させています。

モダン・ハードコアの極致。Chamberが放つ新曲「Violins」は、緻密なカオスとアニメ主題歌の疾走感が融合した破壊的傑作。

テネシー州ナッシュビル出身のハードコア・バンド Chamber が、ニューアルバム『this is goodbye…』を3月27日に Pure Noise Records からリリースすることを発表しました。絶賛された2023年の前作『A Love to Kill For』に続く本作は、モダン・ヘヴィミュージック・シーンにおける彼らの圧倒的な地位を不動のものにする野心作です。リリースの発表に合わせ、Malevolence および Guilt Trip と共に巡るツアーの詳細も公開されました。

アルバムからのリードシングル「Violins」は、数学的な緻密さとメタル、ハードコアが激突する暴力的な破壊力を備えた楽曲です。緻密にコントロールされたカオスと、恐れを知らないソングライティングが融合したこの曲は、バンドの揺るぎない信念を証明しています。ボーカルの Gabe Manuel は、この曲がバンドにとって非常に意図的で、かつ創造的なまとまりを持った重要な一曲であることを強調しています。

楽曲の制作背景について Gabe は、The Mars Volta の初期作品(『De-Loused in the Comatorium』や『Frances the Mute』時代)やアニメの主題歌からリズムのインスピレーションを得たと明かしています。ハードコアやメタルの枠に捉われない、メンバーそれぞれの多様な音楽的志向を融合させることで誕生した「Violins」は、彼らが愛するエクレクティック(折衷的)な感性が爆発した、唯一無二のヘヴィ・アンセムとなっています。