イタリアのKLIMT 1918が、歴史的な名盤『Sentimentale Jugend』以来、実に10年という長い沈黙を破り、通算5作目となるスタジオアルバム『Àmor』を6月12日にProphecy Productionsよりリリースすることを発表しました。本作は、孤独や社会的距離を余儀なくされた日々の中で産み落とされながらも、あえてその対極にある「肉体性」や「情熱」、「肌の触れ合い」をテーマに据えています。静寂の中から生まれたこの作品は、官能的で燃えるようなエネルギーに満ちており、バンドがこれまでに築き上げた叙情的なサウンドをさらなる高みへと押し上げています。
先行シングルとして公開された「Dream Core」について、中心人物のMarco Soellnerは「困難の中でも愛することを選んだ人々」や「歌が変化のきっかけになると信じる人々」に捧げると語っています。砂漠に降り注ぐ太陽のような激しさと、幾重にも重なるギターの轟音が織りなすサウンドスケープは、刹那的な情熱を永遠に封じ込めたかのような美しさを放っています。計算されたフックに頼ることなく、溢れ出す感情をダイナミックな音のうねりとして表現する彼らの手法は、本作において一つの頂点に達したと言えるでしょう。
制作陣には、MOGWAIなどを手掛けた伝説的エンジニアのTony Dooganをミックスに、Abbey Road StudiosのFrank Arkwrightをマスタリングに迎えるという、極めて豪華な布陣が敷かれました。JOY DIVISIONやOASISといった巨星たちを支えてきた彼らの手腕により、KLIMT 1918特有のエレガントなドローンと重厚な音像は、これまでにないほどの荘厳さと輝きを纏っています。10年という歳月をかけて細部まで磨き上げられた『Àmor』は、一音一音がその長い待機期間の価値を雄弁に物語る、キャリア史上最も情熱的で完成度の高い一枚です。
