無限の回転の中で見出す、静かな受容のサイケデリア——Baby Coolが新作『Infinity Baby』で描き出す、人間らしさの影と光

無限の回転の中で見出す、静かな受容のサイケデリア——Baby Coolが新作『Infinity Baby』で描き出す、人間らしさの影と光

Grace CuellによるプロジェクトBaby Coolが、セカンドアルバム『Infinity Baby』から先行シングル「Everything」を公開しました。前作『Earthling on the Road to Self Love』で見せた幻想的な探求心を受け継ぎつつ、今作ではより地に足のついた誠実な視点で「人間であることの意味」を追求しています。楽曲は渇望や敗北の間を揺れ動きながらも、最終的には希望へと立ち戻り、私たちが受け継ぎ、繰り返してきた行動や感情の「パターン」を浮き彫りにしています。

本作はKing Gizzardらを手がけるSamuel Josephをプロデューサーに迎え、オーストラリアの北部河川地域の丘陵地帯で制作されました。音楽的にはサイケデリア、フォーク、クラウト・ポップが境界なく混ざり合い、レコーディング環境である大自然の広大さがサウンドの随所に反映されています。シングル「Everything」は、あらゆる瞬間から意味を見出そうとすることへの疲弊を象徴的に描いており、アルバム全体に通底する「世界の大きさに圧倒される感覚」を、緻密なアンサンブルで見事に表現しています。

Dominic Sullivanが監督を務めたミュージックビデオは、ニューサウスウェールズ州政府のSound NSWによる支援を受け、先住民アラクワル・ピープルの土地で撮影されました。Grace Cuell自身の歌声とアコースティックギターを中心に、Samuel JosephのシンセやNicholas Cavendishのベースが重なる重層的なサウンドは、Greenway Records(米)およびBad Vibrations(英/欧)から世界へ届けられます。答えを出すのではなく、混沌とした回転の中に身を置くことで静かな受容を見出す、Baby Coolの新たな境地がここに結実しています。