DX2OV – Interzona

Gost Zvukがモスクワのエレクトロニック・シーンの隠れた逸材、Dmitry Drozdovの初ヴァイナル・リリースを発表。DX2OVという陰のある別名のもと、『Interzona』では、縁日のようなメロディー、ローファイ・ハウス・モチーフ、浮き立つような宇宙時代の楽観主義、そしてオールドスクールなUKブレイクでプレイ。Voices」は、ポリリズミックなシンセティック・メタロフォンと硬質なローランドのリズム・ボックス・スタイルが融合した不思議な例。このアルバムでは、このようなシャープな瞬間と、グルーピーで沈んだ美学やMadlibのような電話の断片（「OK」）、マイクロハウス風の「Loop」でのミニマルでデトロイト風のファンクなどの実験的な瞬間の間を滑っており、完璧に配置され歪んだヴォーカル・リードがもうひとつのハイライト。

Eliseus」は、2005年にリリースされた100Recordsの珠玉のミニマル・アルバム「Gesicht Aus Diamant」を彷彿とさせるタイトなドラム・パターンで、130bpm近くを記録。Dimaのトラックは、同じような恍惚としたシンセの推進力と、歪んだ合唱のようなサウンドがステレオフィールドを出たり入ったり。さらにトリッピーなヴォーカルの歪み！ビートテープ・ヒップホップからUSハウス／テクノ、ライブラリー・ミュージックまで、Interzonaは幅広く深い影響を受けています。アンビエントなエンディング・カットは、レーベル・メイトであるFlatyのAEM Rhythm Cascade & Dicesとのコラボレーションと似たような道を歩んでいます。