Bolka – žiadzasamy EP

ARTIST :
TITLE : žiadzasamy EP
LABEL :
RELEASE : 6/16/2024
GENRE :
LOCATION : Bratislava, Slovakia

TRACKLISTING :
1.nech sa ti páčim
2.a smutek utek
3.more, mám ťa veľmi rád
4.Viktor Jenčuš – žiadzasamy (remix)

流砂に沈み、プロセッコとグリッチとクロアチアのチョーンの音波に浸され、欲望の生の状態から抜け出せないボルカ。この愛は、デビュー・アルバムのノイズが入り込む爪でズタズタにされた幻想的で素朴なメロディーの痕跡を持つ、悲しい天井の下で生まれました。しかし、この新作EPに込められた先鋭的な感性と楽観主義は、浜辺だけに留まるものではありません。

Žiadzasamy』(緩く訳すと『Yearningforus』)には、カードで読まれた愛を歌ったラブソングや、不安の克服を歌ったラブソング、SHEだけが持っている夢のような温もりの源に向かって現実のツルツルした壁を引っ掻き上げるラブソングが収録されています。nech sa ti páčim”(”あなたが私を好きでいてくれることを願う”)のシロップのようなポップチューンは、童謡に導かれ、頭から肩、膝、つま先まで、恋する相手の複雑な抱擁を歌ったもの。

暗い海に輝く白いお尻も、海の幸を求めて裸足で通り過ぎる姿も、「何でも願いが叶うように」をモットーとする一癖も二癖もある音の魔術師。「希望という風船をゆっくりと膨らませた後、妄執的なメロディーのねっとりとしたブレンドに浸った後、ボルカは本物のバルカン・ソープ・オペラの車輪を回すことになるのです。

「More, mám ťa veľmi rád」(「海/男、君がとても好きだ」)は、絶対的な熱中と吸収の頂点であり、突然、ステレオタイプなクロアチアのヒット曲への愉快なうなずきが、すべての喜びと高揚が休日の怠惰から生じていないことを明らかにします。ボルカは『jiadzasamy』で、キロメートルを追うごとに現実に近づいていく理想的な愛の概念に耽溺し、ハイパー・ポップなエスカレーションの中でラテンのテンポをせっせと速め、最も過激な決断-すべてはうまくいく-に踏み出すのです。

シエスタからフィエスタへ……ボルカの音世界をひとつのコースに乗せる、生まれたての愛の音楽。