モンタナ州南東部の牧場で生活していた際に書き上げられた「Snow Falling On Horses」は、極めて親密で魔法のような瞬間を捉えた一曲です。冬の厳しい寒さの中、薪ストーブの火が爆ぜる小屋に集まったのは、作者と録音担当の Jon の二人だけ。録音直前、二人は馬の放牧地を散歩し、自分たちを囲む馬たちと心を通わせました。その直後に録音されたこの曲は、Jon が一度も曲を聴いたことがない状態での初見演奏でありながら、最初で最後のワンテイクで完成に至った特別な記録です。
この楽曲は、長年にわたって馬たちを慈しみ、共に生きてきた Alderson/Punt ファミリーと、彼らが愛した馬たちの系譜に捧げられています。たった一本の大口径ダイアフラム・マイクが捉えた音像には、静寂の中に響くストーブの気配や、外に降る雪、そして牧場での暮らしが育んだ深い愛情が刻み込まれています。飾り気のない一発撮りだからこそ伝わる、真摯でパーソナルな祈りのようなフォーク・ソングに仕上がっています。
