Rum Jungle – “Coal Dust”

オーストラリア・ニューカッスル出身のインディー・ロック/オルタナ・バンドRum Jungleが、新曲「Coal Dust」をDowntown Musicよりリリースしました。全英チャートを賑わせ、多くの年間ベストアルバムにも選出された2025年のデビュー作『Recency Bias』に続く本作は、これまでの彼らよりもさらに忍耐強く、空間的で、感情に真っ直ぐな進化を遂げた一曲。自分を形成した場所への、逃げ出したいほどの衝動と抗えない郷愁の狭間で揺れる、ほろ苦い感情が描かれています。

フロントマンのBennyは本作について、若さゆえに故郷を制約と感じて飛び出そうとするものの、大人になるにつれてその場所が自分を支える「拠り所」であったと気づく、成長に伴う視点の変化を表現したと語っています。また、カップリングのB面曲「Dumb Waste Of Nothing」は、彼らのルーツであるサイケ/スラッカー・ロックの要素を色濃く反映。進歩と自己省察をテーマにしたこの曲は、深夜のセッションから生まれたリラックスした空気感を纏っており、メイン曲の「記憶と場所」というテーマに対し、「内省と前進」という対照的な側面を提示しています。

現在、ロンドンのElectric Ballroomを含むバンド史上最大規模のUK/EUツアーを敢行中の彼らは、このシングルによって世界的なファンベースをさらに拡大させています。子供の頃に憧れた「大人」という存在の重圧と、自由だった日々への憧憬。その葛藤を温かくも切ないグルーヴで包み込んだ「Coal Dust」は、急速に進化を続けるRum Jungleの底知れない深みを証明する、極めてパーソナルなアンセムと言えるでしょう。