Natalie Wildgoose – “River Days”

GooseやGeeseといった「鳥」にちなんだ名を持つミュージシャンたちの系譜に、新たに魅力的な才能、Natalie Wildgooseが加わりました。彼女の新曲「River Days」は、Julia JacklinやAdrianne Lenkerを彷彿とさせる、シンプルながらも息を呑むほど美しいローファイ・フォークです。来月State 51からリリースされる予定のEP『Rural Days』からの最新プレビューとなる本作は、穏やかな自然の中での生活を淡々と、しかし鮮烈に描き出しています。

この楽曲は、彼女がパートナーのMattと川辺で過ごした初夏の一日の記録であり、その日の夜に書き上げられました。岩場の水溜まりで焚き火をしてコーヒーを淹れ、夜には新鮮なトラウトを焼き、前夜に鹿が眠っていた草むらで横たわる——そんな親密な時間が歌に封じ込められています。シャワーを浴びた際、肩に感じたわずかな日焼けの痛みを「自分が少しだけ生きた証」として肯定する彼女の言葉は、消えゆく日常の断片に宿るかけがえのない輝きを伝えています。


風景が音を彫り上げる。Natalie Wildgoose 最新EP『Rural Hours』。ヨークシャーの古い礼拝堂から届く、霜のように美しい調べ。

シンガーソングライターの Natalie Wildgoose が、ニューEP『Rural Hours』の詳細を発表しました。ロンドンとノース・ヨークシャーの湿原地帯を行き来する彼女は、農村部の風景やアイデンティティに強く惹きつけられ、本作ではその創造性を遺憾なく発揮しています。Chris Brain や Owen Spafford と共に、ビクトリア朝時代の工場や歴史的建造物である村の集会場、人里離れた礼拝堂などを巡り、その空間そのものが持つ響きを音楽の形へと反映させました。

4月15日に State51 からリリースされる本EPは、個人的な記憶と共同体の歴史を深く掘り下げており、ミニマルな構成の中に、まるで霜が降りたような繊細な美しさを宿しています。先行シングル「Nobody On The Path」は、孤独感と自己発見が交錯する「質素な心理地理学(サイコ・ジオグラフィー)」とも呼ぶべき作品です。5月19日にはロンドンのストーク・ニューイントン旧教会での公演も予定されており、その場所特有の空気感を大切にする彼女の芸術的ヴィジョンが、さらなる広がりを見せています。