ブリストルを拠点に活動するプロデューサー兼シンガーソングライターの Slowe が、高く評価されたデビューアルバム『Where The Mind Wanders』以来の新曲「How Hard Can It Be?」をリリースし、新章の幕を開けました。長年の協力者である Laurence Fazakerley Buglass と共に制作されたこの曲は、彼女にとって初となるフルバンドでのスタジオ生レコーディングを敢行。渦巻くようなコード進行と軽やかなドラムグルーブ、そして彼女の代名詞である天上的なボーカルが重なり合い、セルフプロデュースによるソウル・ミュージックをより豊かで焦点の定まったサウンドへと深化させています。
楽曲のテーマは、不安(アンキシエティ)との向き合い方や、考えすぎてしまうことによる静かな葛藤です。「普通でいることって、一体どれほど難しいことなの?」という切実な問いかけは、自己信頼と疑念の間で揺れ動く感情を鮮やかに映し出しています。Minnie Riperton や Arthur Verocai への愛着を感じさせる70年代ポップスやラヴァーズ・ロックの温かみを漂わせつつ、現代的なローファイの質感を残した本作は、20代後半ならではの内省と自己認識を切り取った、ノスタルジックかつモダンな輝きを放つスナップショットといえます。
