Harrison Haynes(Les Savy Fav)らによるインスト・トリオ、Object Hoursが提示する新機軸『Solved By Walking』の全貌

Harrison Haynes(Les Savy Fav)らによるインスト・トリオ、Object Hoursが提示する新機軸『Solved By Walking』の全貌

ノースカロライナ州カーボロを拠点とするインストゥルメンタル・トリオ、Object Hoursが、4月にThree Lobedからニューアルバム『Solved By Walking』をリリースします。Les Savy Favのドラマー Harrison Haynesと、ギタリストの Jenny Waters、Nora Rogersからなる彼らは、「ファンのために曲は25分以内に収めるようにしている」と語るユーモアと野心を持ち合わせたバンドです。先行シングル「Yellow House」は、秋の日のような切実な生命力に満ちた、推進力のあるスペース・ロックを展開しています。

彼らのライブ会場では、かつてのHaight(ヘイト・アシュベリー)の伝統を彷彿とさせる、周囲を気にせず踊り狂う孤高のダンサーの姿がしばしば見られます。その光景は、若い観客にとっては当初、冷ややかな娯楽の対象かもしれませんが、時を経て、自らの冷笑を恥じる気持ち、さらには自由への羨望へと変化していきます。現状の彼らのライブは、踊るというよりはPeter FramptonやBig Countryを想起させるような変幻自在なギターサウンドに圧倒され、観客が放心状態で自由連想にふけるトランス的な空間となっています。

しかし、新作『Solved By Walking』は、そんな内省的な観客さえも恍惚としたダンスへと駆り立てる可能性を秘めています。このアルバムはかつてのThe Dom(伝説的なナイトクラブ)で繰り広げられたような熱狂を想起させ、聴き手をEMDRの「安全な場所」のような深い没入感から、エネルギッシュな動きへと誘います。自宅という自由な空間でこのレコードを聴くことは、頭の中で「ウィップ・ダンス」を踊りながら、その音楽的解放の輪に加わるための最も容易な方法となるでしょう。