北京で幼少期を過ごしたAnna Tongと、ワシントン州の農場で育ち数々のバンドを渡り歩いてきたBryce Barstenによって結成された、シアトル拠点のデュオChinese American Bear。パンデミック中の遊び心から始まった二人のプロジェクトは、Annaが夫の楽曲制作を助け、同時に中国語を教えるプロセスから発展しました。2024年にはロンドンの名門レーベルMoshi Moshi Recordsからアルバム『Wah!!!』をリリースし、B-52’sやFlaming Lips、さらにはBeach Boysまでを彷彿とさせる、無邪気で洗練されたポップ・サウンドを確立しています。
彼らの音楽において、中国語の歌詞は重要なアイデンティティとなっています。かつて公の場で中国語を話すことに抵抗を感じていたというAnnaですが、家庭内で繰り返される「Chi fan le(ご飯だよ)」といった日常のフレーズを歌うことで、多くのファンに自身のルーツへの誇りを与えています。母親に呼ばれたらすぐに食卓へ走らなければならないという、中国系家庭なら誰もが共感する親密な文化を、多世代に響くキャッチーな音楽へと昇華させ、世界的な支持を広げています。
