Raajmahal – “Charybdis​/​Scylla”

Flower Orgy こと Carla Baker と No Neck Blues Band の Pat Murano によるフリー・フォーク・デュオ Raajmahal の新曲を収録したカセットが、New Camp Records から 1/14 にリリースされるようです。少し前に “Scylla” がアップされておりましたが、もうひとつ “Charybdis” です。.

Gnod – “Somnambulist’s Tale I (Excerpt)”

マンチェスターで、2006年に結成され、Rocket Recordings などからのアルバムの他、マイナーなレーベルからスプリット作や、CDr作品などを多数リリースしているサイケデリック・コレクティヴ Gnod が、新作アルバムをベルギーのアンビエンス系レーベル Aguirre Records からリリースするようです。そのアルバム ‘The Somnambulist’s Tale’ は、ABサイド、それぞれ1曲構成の実験的要素強めな作品になるようで、その一部が先行でストリーミングできます。サイケデリック、フォーク、クラウトそしてドローンを交えた瞑想的な曲。アルバムのリリースは、2/1 だそうです。.

Million Brazilians – “Untitled VI”

ポートランドを拠点にするフリー・サイケ・ユニット Million Brazilians は、Psychic Sounds や カセット・レーベルなど、アンダーグランドなレーベルから幾つかリリースしておりましたが、新作アルバムが間もなく Moon Glyph から出るようです。フリー・ジャズ、ドローン、民族音楽、クラウトロック、ダブなどを交えたサイケデリック・ミュージック。現在、アルバム ‘Wet Dry Jungala’ からの先行曲 “Untitled VI” が以下で聴けますが、さっきの Psychic Sounds 経由では、’Nightside in Jungala’ というタイトルからの先行曲として2曲アップされているんですが、タイトルが微妙に違うので、別物アルバムになるのかちょっと謎です。

Tara Jane O’Neil – “Wordless in Woods”

90年代後半から00年代初頭に、Sonora Pine, Rodan, Retsin のメンバーとして活動し、その後はソロ活動を続けてきたタラちゃんこと Tara Jane O’Neil が、ソロ作となると 2009年に K Records からリリースされた ‘A Ways Away’ 以来となる新作アルバムをリリースするようです。ソロ活動を極めるに連れ、実験的な要素が深まっておりましたが、こちらの先行曲 “Wordless in Woods” も生音響系にミニマルなギターとヴォーカルを加えた美しく瞑想的な曲になっています。そして、新作アルバム ‘Where Shine New Lights’ は Kranky からのリリースとなり、1/27 にリリースされます。

Tar Pet – “Poem By Fineus”+

Tar Pet は、シカゴのアシッド/フリー・フォーク・デュオ Spires That In The Sunset Rise の Taralie Peterson によるソロ・プロジェクトで、2004 に Galactic Zoo Disk / Eclipse Records からアルバム ‘The Artist Revealed Is Taralie Dawn’ をリリースしておりました。そして、9年ぶりにソロ作をリリースします。デュオ作よりもこちらのソロ活動では、実験的な要素を強め、ちょっと怖い系のフリーフォーク路線。新作アルバム ‘Deaf Drawing Blind Listening’ は、Hairy Spider Legs レーベルから、10/29 にリリース予定です。

Ô Paon – “C’est Grave”

ちょっと前にリリースされた、女性シンガーをフィーチャーした Aidan Baker のアルバム ‘Already Drowning’ に参加していた、Geneviève Castrée による Ô Paon の新作EPから収録曲 “C’est Grave” です。このEPは、メルボルンのアーティスト Gus Franklin、カナダのアーティスト Kicholas Krgovich と制作したもので、いつもの彼女の作品よりはある意味ポップかもしれないけど、ダーク・サイケデリック〜フリー・フォークな路線は保たれています。

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Circuit des Yeux – “Lithonia”

シカゴ出身で現在はブルーミントンを拠点に活動する、フリーフォーク/ゴス・フォーク、女性シンガー Haley Fohr による Circuit des Yeux が、5作目(先のEPも含めて?)となるアルバムをリリースします。”Lithonia” は、アルバムからのファースト・カットで、ヴァイオリンとノイズ・フィードバック・ギターをバックに歌う曲。これまでは、DeStjil や Magnetic South からリリースしておりましたが、新作アルバムはセルフ・リリースになるようで、レーベル名は ___________ ってアンダーバーだけの名前らしいっす。リリースは、10/1 です。

Ekin Fil – “Anything Anything”, “Father”+

Ekin Fil

今年の始めにポストしていましたが、Grouper に比較されるイスタンブールの女性アーティスト Ekin Fil の新作アルバムのリリース時期が分かったので改めて。Root Strata からのカセット作に次ぐ、セルフ・タイトルの新作アルバムは、Student of Decay から、5/14 にリリースされます。再度、アルバムに収録の “Anything Anything” などのストリームもどうぞ。

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Elephant Micah – ‘Globe Rush Progressions’ (Blue Sanct)

Globe Rush Progressions

今回の旅の目的は別のところにあり、温泉自体はその目的地から近いところで、どこかいいところはないかなと、探していて出てきた場所であった。普段温泉行くときは旅館で食事はせずに、素泊まりにして温泉街の店で食べ歩くのが好きであったが、事前の情報では、近所になんか食べれそうな感じの場所が見当たらないので、定石通り料理付きプランにした。そして、旅館に着いて思ったのは、そのプランにしておいて大正解だった。温泉街と呼べるような場所は一切なくて、周りはただの民家だけ。まぁ、たまにはこんな感じのも良いかなと、のんびりやりました。さて、この作品もたまたま見つけたのですが、最初この名前を見たときはふわっとした記憶でしたが、調べてあのレーベルからの人かと、記憶が繋がりました。それにしても Blue Sanct ってまだ動いていたんだ。そしてこのひとは意外とマメにリリースしていたんだね。でも Blue Sanct からのリリースとなると9年振りくらいになるようです。Joe O’Connell の化身である Elephant Micah は、フリーフォークと呼ばれる音楽が出てくる以前からそんな感じの音楽をやっていた。後方で聞こえてくるフィールドレコーディングや空気感のある録音スタイルは、初期の頃から変らずこのシンガーの特徴。そして絶望と幸福がない交ぜになっている唄世界も昔から変ってない。更に調べたら録音自体は2000年代中盤に行われたものらしく、最新の音源ではなさそうだ。でもこの感触が一番落ちつく。普段の生活から少し離れたい時にはもってこいです。

7.0/10

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Jerusalem In My Heart – ‘Mo7it Al-Mo7it’ (Constellation)

Mo7it Al-Mo7it

温泉宿に到着し、夕飯まで少し時間があったので、近くを散歩しようと女将になにかいいとこありますか?と尋ねると、近くに百観音なるプレイスがあるようで、行ってみることにした。女将の手書き地図を頼りに永遠と続く階段をの登り、やっとの思いで目的地に到着。百体あるか確認しなかったが、ひとつひとつ番号と人に名前が書かれていて、女将が言うには、とにかく一生懸命お祈りすればご利益があるとのことであった。賽銭的な入れ物が見当たらい替わりに、線香を立てる器があり、台の下を探っているとライターや線香が出てきた。そいつを頂き、手を合わせ、お祈りをする。神様には頼み事をしてもご利益はないと聞いていたことがあったので、いつもなんとなく、こんにちわ、みたいなことを頭の中で語りかけていたが、今回も一生懸命と言われても、何か思いつかず、こんにちわになってしまった。他の人はいつも何を念じてるんだろう。直接宗教とは関係ないが、エルサレムと聞くと、やはりイスラムを想起してしまうもの。この Jerusalem In My Heart は、ベイルートにルーツを持つ人と他の映像家が手を組んだプロジェクトで、音楽以外の要素も深く関係しているようです。映像等を確認していないので、音楽についてだけ語ると、やはり宗教的、または土着的な要素が強く反映されており、アラブの伝統音楽を基本として、それをより深いフィールドへ向わせている。端的に言えばフリーフォークなアラブ音楽で、瞑想的で即興的。アラビックな音楽を取り入れたものは、色々なものがありますが、付け焼き刃的なものも少なくないなか、この音楽家はちゃんと消化していて、音楽を吐き出している。その代わり地下感はかなり強いので、さらっと聞けるようなものではないですね。

6.5/10

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