Papercuts – “I Want My Jacket Back”

Jason Quever(ジェイソン・クイーバー)は2004年から Papercutsとして、時代を超えたギターベースのドリームポップを発表しており、周囲の流行やマイクロジャンルに左右されることなく活動している。その点では、Hiss Golden Messenger、Fruit Bats、Andy Shauf、Kings of Convenienceといったアーティストが同世代と言える。彼らは、曲作りやサウンドの完成度を重視し、ギミックや特定のシーンへの適合にはあまり関心がない。The West Coast Pop Art Experimental Band, Spiritualized, Echo & The Bunnymen, Leonard Cohen、60年代後半ポップなど、様々な影響を受けたサイケデリック・フォークポップの夢のような世界へと誘う。

Slumberland Records/Labelmanからリリースされるアルバム ‘Past Life Regression‘ から、David Enosが監督したカルトから脱退しようとする紙人形たちをフィーチャーした “I Want My Jacket Back” が公開されました。新曲の背景をジェイソンが語っています。

「アメリカの選挙が終わり、途方に暮れていた時に、ちょっとした不条理な楽しみとして始まりました。LAで出会ったある人は、耳にした不条理な陰謀論はすべて信じているようで、互いに矛盾しているようなものさえも信じていたんだ。同時に、私は初めてアメリカから出国することを考えた。安心感や人間への信頼感を奪われ、正常な感覚を失っているように感じたからだ。それはそもそも幻想だったのかもしれないが、心地よいものだった」