Malcolm Pardon – “Enter The Void”

Roll The Diceの片割れとして、ストックホルム在住のPeder Mannerfeltと共にエレクトロニカとクラシックを融合させた陰鬱な作品を発表。それとは対照的に、2021年のソロ・デビュー作『Hello Death』では、より削ぎ落とされたアプローチを取り、音符の周りの空間に繊細な音響処理を施しただけの、悲しげなピアノ曲に重点を置いています。コンセプチュアルな作品を意図的にレコーディングすることなく、『The Abyss』となるスケッチを描くうちに、Pardonは未知の未来と未踏の領域へのアーティストの探求について考えるようになりました。

Pardonの作曲に対する率直なアプローチは、簡潔な楽曲のひとつひとつに即効性を持たせていますが、『The Abyss』の隅々には絶妙なディテールが刻み込まれており、何度も聴くうちに辛抱強くその姿を現してきます。

「”Hello Death”はより親密なサウンドで、ピアノは常に前面に出ていました。シンセやサウンドはすべて、ピアノに寄り添うためにあるのだということを明確にするためでした。『The Abyss』では、ピアノをもっと他のものと調和させ、周囲の雰囲気にもっと余裕を持たせようとしました。Hello Deathがソロ・アーティストだとしたら、『The Abyss』はバンドです。決して心地よいとは言えないけれど、静けさと受容性を持った広大なサウンドスケープを作りたかったんです。」

Posted on 07/23/2024