Chris Farren – “First Place”

“必要最低限のことしかしていない/それでもなぜか、まだ十分じゃない”。そうChris Farren(クリス・ファーレン)が歌うのは、新しい “First Place” のビデオの冒頭で、雑巾がけをしながら部屋の中をくるくる回った直後のことだ。この曲は、スランプに陥った恋愛が一巡したのかどうか疑問に思うことを歌ったもので、ファーレンが近々リリースする ‘Doom Singer‘ からの最新シングルである。先行シングル “Cosmic Leash” や “Bluish” とは異なり、歪んだギターが大爆発することなくダイナミズムを見出している。この新しいウェーヴィーな選曲は、絶え間なく続くハードなビートと、ファーレンのAntarctigo Vespucciのバンドメイトであり、PolyvinylのレーベルメイトでもあるJeff Rosenstockによるサックスで踏み鳴らす。

Big Mouth、The Bear、Three Busy Debras、Abbott Elementary、Clone HighなどのMitra Jouhariがビデオを監督した。このビデオでは、ファーレンが家の中を歩き回るだけでなく、どうやらその家に郵便を配達する郵便局員と結婚することを妄想しているようだ。私の理解は正しいだろうか?ともあれ、クリス・ファーレンのビデオはいつも爆笑ものだが、今回もその連勝記録は破られていない。「クリスはフル・メソッドでやった。”最初は本当に怖かったけど、最終的には彼が自分のキャラクター(クリス・ファーレンという歌手)に深く飛び込んでいくのを見て、とても感動した」

Posted on 07/11/2023