ARTIST : underscores
TITLE : U
LABEL : Mom+Pop
RELEASE : 3/20/2026
GENRE : altpop, electropop
LOCATION : US
TRACKLISTING :
1.Tell Me (U Want It)
2.Music
3.Hollywood Forever
4.The Peace
5.Innuendo (I Get U)
6.Lovefield
7.Do It
8.Bodyfeeling
9.Wish U Well
全米のベッドルーム・プロデューサーであり、100 GecsやDanny Brown、Travis Barker(Blink-182)といった幅広いアーティストから熱い支持を受ける April Grey(underscores名義でも活動)が、ニューアルバム『U』をリリースしました。前作『Wallsocket』では、架空の町を舞台にした複雑なコンセプトと、ハイパーポップにエモやパンク、ニューメタルを詰め込んだ過激なマキシマリズムが特徴的でした。しかし今作では、これまでの「音の爆撃」とも言えるスタイルから一歩踏み出し、より洗練されたポップ・ソングライティングへのアプローチを見せています。
本作『U』の音楽的な羅針盤となっているのは、TimbalandやThe Neptunes、Rodney “Darkchild” Jerkinsらが牽引した90年代後半から00年代初頭のR&Bシーンです。収録曲「Hollywood Forever」の軽快なアコースティックギターや、「Do It」の重厚なシンセの響きにはその時代の残響が感じられますが、単なるレトロな再現に留まりません。オートチューンを駆使したボーカルやダブステップ的な電子音、酸性の効いたアシッド・ラインを織り交ぜることで、完全に現代的で独創的なポップ・ミュージックへと昇華させています。
歌詞の面でも、ホワイトボードを使って構築した前作の複雑な物語から離れ、「愛」という普遍的なテーマに焦点を当てています。しかし、タバコを通じて関係の進展を描く「The Peace」や、有名人としてのデートを機知に富んだ表現で綴るなど、彼女らしい独自の感性は健在です。作詞・作曲・演奏・プロデュースのすべてを自ら手掛ける真のオートゥール(表現者)として、April Greyはメインストリームのポップ・スターが多額の資金を投じても得られないような、極めて高い完成度と個性を本作で証明しています。




