ブルックリンを拠点とする5人組バンド Photokem が、来月リリース予定のデビューアルバム『A Mat in the Garden』から、リードシングル「Cactus Flower」を発表しました。ボーカルの Nana Acheampong による深みのある力強い歌声を中心に、ピアノ、モーグ・シンセサイザー、チェロ、ギター、ベースといった多彩な楽器編成が、重厚なテクスチャーとミニマリズムを両立させた独特のサウンドを構築。消えない感情や他者への依存といった揺らぐ心情を、静かな静寂から徐々に高揚していく緻密なアレンジで見事に表現しています。
この楽曲は、バンドの持つアート・ポップ的な感性と、息遣いを感じさせる繊細なソングライティングが融合したスロー・バーニングなバラードです。ブルックリンの複数のアパートで録音された本作には、Horsepower の Charlotte Weinman がゲストボーカルとして参加。まるで花が開花していくように、最小限の音が絶え間なく重なり合い、上昇していくテクスチャーが「エンドレスに展開する花」のような印象を与えます。
2026年2月27日に Crafted Sounds からリリースされる『A Mat in the Garden』は、彼女たちにとってのデビュー作であると同時に、活動の締めくくりとなるラストアルバムでもあります。2021年のテキサス大学オースティン校での結成から、ニューヨークへの移住を経て培われたバンドの歩みを総括する本作。大学時代のプロジェクトに終止符を打ち、メンバーそれぞれが新たな音楽の章へと踏み出すための、美しくも切実なステートメントとなっています。
