ブラジルの異能 DEAFKIDS が放つ、パンクの狂気とアフロ・ラテンの脈動が激突する音の猛攻。権力の虚構を内臓的に解剖し、精神の浄化を促す「儀式的ダンス・ミュージック」の真骨頂

ブラジルのデュオDEAFKIDSが、5月29日にNeurot Recordingsからニューアルバム『CICATRIZES DO FUTURO (SCARS OF THE FUTURE)』をリリースします。2019年の『Metaprogramação』以来となる単独フルアルバムの本作は、パンクの生々しい精神と複雑な世界的リズム、そして電子音楽の実験性を融合させた、ジャンルの境界を破壊する全9曲の音の猛攻です。

先行シングル「CICATRIZES」では、アフロ・キューバン音楽のグアグアンコ・リズムとパンクのDビートが、重厚な808バスドラムやアシッド・ハウスのベースラインと交錯します。歌詞は崩壊する世界の目撃証言のようであり、集団的な妄想から目覚め、隠蔽されてきた恐ろしい現実に直面する意識の状態を表現。暴力的な世界を反映するだけでなく、音楽を通じた精神の浄化と抵抗の意志が、強烈なダンス・ミュージックとして昇華されています。

アルバムのコンセプトは、権力の虚構に毒された世界の「内臓的な診断」です。心理的・社会的支配のメカニズムが身体や精神に刻んだ消えない「痕跡(スカーズ)」をテーマに据えつつ、肉体的で儀式的なサウンドによって精神の浄化を促します。政治的・道徳的な毒性が蔓延する現代において、盗まれた過去と呪われた未来を見つめ、決して沈黙することのない記憶としての音楽を提示しています。