コペンハーゲンのトリオsssivが放つ新作EP『sssiv 2』――あえて不完全さを愛する彼らが、即興演奏の“偶然”から編み上げた、人間味あふれる親密なる音楽の旅路

コペンハーゲンのトリオsssivが放つ新作EP『sssiv 2』――あえて不完全さを愛する彼らが、即興演奏の“偶然”から編み上げた、人間味あふれる親密なる音楽の旅路

コペンハーゲンを拠点とするトリオ、sssiv(Sara、Stephen、Sasha)が、待望の新作EP『sssiv 2』をリリースします。今作はこれまでで最もフォーマルなレコーディングでありながら、彼らの聖域であるリハーサル・スタジオでライブ録音するという一貫したスタイルを堅持しました。新たにプロデューサーとしてBenedicte Pierleoni(Baby in Vain)を迎え、彼女からの貴重な助言を得ることで、楽曲の完成度を高めつつも、ライブ感あふれる瑞々しいサウンドを両立させることに成功しています。

EPに先駆けて公開された「All the Time」は、その即興的な創作プロセスの魅力を象徴する一曲です。Stephenの控えめなベース、Sashaのドローン的でミニマルなギター、そしてSaraの安定したダンス・グルーヴが対話するように重なり合い、アップテンポながらも静かなメランコリーを湛えた温かい空間を創り上げています。過度なコンプレッションや人工的な艶を排し、アナログ機材の響きを活かしたプロダクションが、聴き手に親密で身体的な音像を届けます。

sssivの音楽哲学は、現代の完璧さを求める音楽シーンに真っ向から逆らう「人間味」への執着にあります。彼らにとって制作とは、録音された数々の即興セッションをメンバーで聴き返し、自然発生的な偶然や揺らぎを活かしながら編み上げていく有機的な作業です。「人間が奏でることで生まれる不完全さこそが美しい」と語る彼らは、生成AIなどが台頭する時代において、Sara、Stephen、Sashaの三人でしか到達できない唯一無二の親密な感情の旅路を提示しています。