ベルリンを拠点に活動するドリーム・ロック・トリオ Roomer が、2025年のデビュー作『Leaving It All to Chance』以来となる新曲「Written By」をリリースしました。リハーサルルームとスタジオの両方で録音された本作は、これまでの彼らの持ち味である生々しく誠実な響きを保ちつつも、よりプロダクションに重きを置いた新しいサウンドスケープを提示しています。特筆すべきは、楽曲の核となるボーカルが完全な一発撮りの即興である点で、歌詞もメロディもその場で紡ぎ出された瞬間の鮮烈さがそのまま封じ込められています。
歌詞の世界観は象徴主義やドラマチックなイメージを用いており、まるで演劇や、そこから目覚めようともがく悪夢のような独特の空気感を漂わせています。ボーカルの Ronja が「絶えず変化し続け、どこにも完全には留まらない自分自身」について言及している通り、派手さはないものの、年を重ねるごとに気づかぬうちに蓄積していく変化のような、静かで力強い持続性が楽曲全体を貫いています。初期衝動の明快さを大切に残した、彼らの新たな章を告げる一曲です。
