Paw Paw – “Half Seas Over”

デンヴァーを拠点とするプロデューサー、そしてドラマーである Eston Lathrop は、Woodsman や Young Prism のアルバムにも参加しているアーティスト。彼のソロ・プロジェクト Paw Paw の最新曲 “Half Seas Over” は、生パーカッションにシンセ、ギター等で重ねられるオーガニックなアンビエント・サウンド。こちらの曲は 4/23 に Fire Talk からダブル・アルバムとしてリリースされる Temporalis/Epiphysis に収録のものです。

Mark McGuire – “The Instinct”

未発表ものや別名儀などのものがちょこちょこありましたが、今度こそ新作です。解散した Emeralds のギタリスト Mark McGuire の新作ソロ・シングルが、Ducktails 主宰の New Images からリリースされるようです!! “The Instinct” は、12インチ・シングルに収録される音源で、ギター、ベース、シンセ、そしてドラム・プログラミングを Mark McGuire 自身で全て演奏したものだそうで、徐々に盛り上がっていく感じの曲です。マスタリングは James Plotkin、リリース時期は未定ですが、近いうちに出るらしい。そして新作アルバムもあるようです。

Eluvium – “Don’t Get Any Closer”

昨年は Martin Eden 名義でエレクトリック路線のリリースが中心だった Matthew Cooper ですが、彼の本丸、Eluvium の新作がリリースされるようです。”Don’t Get Any Closer” はピアノと生音レイヤーによるアンビエンス。新作 Nightmare Ending はダブル・アルバムとして Temporary Residence から 5/14 にリリースされます。

Locust – “Strobes”

ん? Locust って、あの Locust ? って思ったらそうでした。90年代に R&S 傘下の Apollo から中心にリリースしていた Mark Van Hoen による Locust の新曲 “Strobes” です。こちらは、4/16 に Editions Mego からリリースされる新作アルバム You’ll Be Safe Forever からのもので、ヴォーカル・サンプルを交えたアンビエンス・ダウンビート。前作は2001年の Touch からのもの以来になるから、14年ぶり?

Innercity – ‘A Lion’s Baptism’ (Further)

今さっきまたコンビニに行って、今度はビッグコミックで同じことをやらかしそうになった。でもちゃんと中身を確認してダブり買いを回避した。ご褒美によくわからんエビス・ビールを買ってきた。でもそんなに旨くない。ベルギー系に近い感じかもしれないけど、ここまで濃いものは国産ものには求めていないって。そして、ベルギーと言えば、こちらの Hans Dens さんによる Innercity となるわけです。さて、どこから話そうかとディスコグってると、LP以外にすげー数のアルバムをリリースしておりました。LPの作品は大体知っていたけど、沢山作る人です。どの曲もだいたいな感じで始まってるが、結局そのままループしていきなり途切れて終了するパターン。曲の構成よりも音がある程度重なったところでほぼ曲は完成しているようです。なので、曲として多くは期待しない方が良く、フリもオチもない、で?って感じの話しのよう。でも、それこそがダブなのかもしれないですね。シンセのループだけで、決してビートが鳴っていなくても、ダブと思って聞くと良いかもしれない。13分もある長い曲がひとつありますが、それも凝縮したら1分で終えることはできる。深そうで浅くていいんですよ、それがこのひとの魅力でしょ。

6.0/10

Quiltland – “Days”

スウェーデンの女性アーティスト Frida Li Lövgre による Quiltland が、ロンドンの 1991, El Kid, Vessel そして Jabu をリリースしている Astro:Dynamics から年内にリリースをするようですが、その作品からの曲だと思われるトラック “Days” がアップされました。Not Not Fun から昨年カセットをリリースしていた Sand Circles と親交のあるようですが、サウンド面でも通じることのあるサイケデリック・アンビエンスです。

Karen Gwyer – “Pikku-Kokki”

アメリカ生まれでロンドン在住の女性アーティスト Karen Gwyer が、自身のレーベル Kaleidoscope からのEP に次ぐデビュー・アルバムを No Pain In Pop からリリースします。シンセサイザーを豊富に鳴らして、エモーショナルなミニマル・アンビエンス/ディスコな曲 “Pikku-Kokki” は、アルバム Needs Continuum に収録のトラックです。リリースは、2/25 です。

[vimeo http://www.vimeo.com/58558888 w=640&h=351]

Dalhous – “The Physical Body”

ロンドンのアングラ・エレクトリック・レーベル Blackest Ever Black から Marc Dall と Alex Ander によるエジンバラのデュオ Dalhous のフル・アルバムがリリースされるようです。昨年リリースした EP Mitchell Heisman に次ぐ作品です。アルバムからの先行曲 “The Physical Body” は、ダウンテンポなビートに、エレクトリックとオーガニックな要素を持ったシネマチック・アンビエンスを加えたもの。リリースは4月を予定しています。

Xander Harris – “Night Fortress”

昨年出た Мишка のアルバムなど、デジタルのリリース系はちょろちょろあったけど、プロパーなリリースとなると、2011年のデビュー作以来となる新作フル The New Dark Age of Love をリリースする シンセ・テクノ・プロデュサー Justin Sweatt によるソロ・プロジェクト Xander Harris。”Night Fortress” はアルバムからの先行トラックで、Not Not Fun からまもなくリリースされるようです。

L.Pierre – ‘The Island Come True’ (Melodic)

そういえば、このひとも Lucky Pierre と名乗っていた最初の頃、Chemikal Underground からリリースしていましたね。今更説明するのもなんですが、The Delgados のフロントマンによって運営されているスコットランドのレーベルで、まだ現在もやってると思います。スコットランド周辺のちょっとアングラなポジションにいるインディ・アーティストやバンドをリリースしてきておりましたが、昔はよく The Delgados っぽいみたいなとか、コメントでよく使わせて頂きました。で、こちらの L.PierreThe Island Come True は、前作から6年も経っておりました。そうなると復習をしないと、どんな人であったか思い出せないのです。しかし、そういう時に当時のウェブ・サイトが残っていたら助かるのですが、今となってはドメインも他の人に取られてしまって、切ない限り。気を取り直してこのアルバムを聴いたら、その切ない思いに追い打ちをかけるような音楽。映画等で悲壮感漂う時に流れてくるような音楽で、どうにもならない現実に肩を震わせるしかない。言うなれば、ケン・ローチの映画の一場面のような、労働階級者のやるせない日常みたいな雰囲気。メロディは捉え方によっては、美しく、感動を呼ぶものかもしれないけど、そんな気分にはこちらとしはなれやしない。でも、それでいいと思う。甲斐性無しは、酒に逃げて溺れるときだってあるよ。だれも悪くないんだ。

7.0/10

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