L.Pierre – ‘The Island Come True’ (Melodic)

そういえば、このひとも Lucky Pierre と名乗っていた最初の頃、Chemikal Underground からリリースしていましたね。今更説明するのもなんですが、The Delgados のフロントマンによって運営されているスコットランドのレーベルで、まだ現在もやってると思います。スコットランド周辺のちょっとアングラなポジションにいるインディ・アーティストやバンドをリリースしてきておりましたが、昔はよく The Delgados っぽいみたいなとか、コメントでよく使わせて頂きました。で、こちらの L.PierreThe Island Come True は、前作から6年も経っておりました。そうなると復習をしないと、どんな人であったか思い出せないのです。しかし、そういう時に当時のウェブ・サイトが残っていたら助かるのですが、今となってはドメインも他の人に取られてしまって、切ない限り。気を取り直してこのアルバムを聴いたら、その切ない思いに追い打ちをかけるような音楽。映画等で悲壮感漂う時に流れてくるような音楽で、どうにもならない現実に肩を震わせるしかない。言うなれば、ケン・ローチの映画の一場面のような、労働階級者のやるせない日常みたいな雰囲気。メロディは捉え方によっては、美しく、感動を呼ぶものかもしれないけど、そんな気分にはこちらとしはなれやしない。でも、それでいいと思う。甲斐性無しは、酒に逃げて溺れるときだってあるよ。だれも悪くないんだ。

7.0/10