ARTIST : How to Dress Well
TITLE : I Am Toward You
LABEL : Sargent House
RELEASE : 5/10/2024
GENRE : artpop, electronic
LOCATION : Los Angeles, California
TRACKLISTING :
1.New Confusion
2.Contingency/Necessity (Modality of Fate)
3.Crypt Sustain
4.No Light (feat. Anarthia DLT)
5.nothingprayer
6.On It and Around It
7.Song in the Middle
8.Gas Station Against Blackened Hillside
9.A Faint Glow Through a Window of Thin Bone (That’s How My Fate is Shown)
10.The Only True Joy on Earth
11.A Secret Within the Voice
How to Dress Wellとして15年以上にわたってレコーディングを続けてきたLA在住のミュージシャン、Tom Krellは、天空の超越とポップミュージックのあり方に対するアウトサイダー的アプローチの中間に位置する音楽を創り出すために、私たちが何を聴き、どのようにコミュニケーションをとるかというコンセプトと戯れてきました。クレルの音楽世界では、サンプルの重みはそのサンプルの歴史に由来し、歌詞の断片の意味は引き伸ばされ、歪められ、その核心は普遍的な解釈を避けて特異性を優先します。
I Am Toward You』は6年ぶりとなるHow To Dress Wellの新作で、これまでで最も騒々しく、最も自由で、最も詩的な音楽。彼のキャリアの第2の10年の幕開けを、最高傑作の特徴を備えたアルバムで飾ったクレル。このアルバムを制作する際、彼は心機一転というよりは、幼少の頃に取り入れ、2010年にリリースした『Love Remains』でブレイクし、外的なプレッシャーから解放され、比較的無名で音楽を制作していた頃の、音楽制作に対するオープンハートでシニカルでないアプローチへの回帰を模索していました。
Krellは、CFCF、Chris Votek、Joel Ford、Josh Clancy、Trayer Tryon (Hundred Waters)、Brian Allen Simon (Amenon)、Aaron Charles Readらと一緒に、2020年に『I Am Toward You』の制作を開始。それ以前の10年間に録音した何百もの断片から、不可解なサンプルや断片的な音声を探し出し、過去のアルバムの密度を削ぎ落とし、現在と過去の間を揺れ動くような曲のコレクションを作り上げました。20年前の記憶が、昨日の出来事と同じだけの重みを持つように。それぞれの曲も、より大きな世界とリンクしています。これらの曲は、互いにだけでなく、それらが作られた環境とも常に対話しているのです。それは、『The Anteroom』のリリースから『I Am Toward You』のリリースまでの約6年間で、自身がどのように変貌を遂げたかを物語るように、私たちがどのように自分自身の人生に新たな視点を見出すことができるかという、日記的なアプローチのようにも感じられます。