Officium Triste – Hortus Venenum

オランダのデス／ドゥーム・メタル・バンド、Officium Tristeは、エモーショナルでありながらエレガントな音楽を奏でることに長け、7枚目のフル・アルバムではそのサウンドにさらに磨きをかけています。Hortus Venenum」はバンド結成30周年を記念した特別なアルバムで、これだけの年月を経ても、すでに確立されたサウンドをさらに進化させ、改善し続けていることは注目に値します。ソングライティングは驚くほど効果的で、その魅力的なシンプルさと、心からの感情に浸ったクリーンで絶妙な曲調は、ミュージシャンとしても世俗の人間としても、長年の経験からしか生まれない真摯さで表現されています。比較的短い曲は、前作にはなかった即時性を持っていますが、感情の深みは前作と同じか、それ以上に強いです。アルバム全体には、連続性やまとまりを損なうことなく、センスの良い装飾が施されており、全体的なムードや音楽が本来持っている喚起力を乱すことなく、多様性があります。直感的にアレンジされた曲で、「Hortus Venenum」がバンドにとって最も短いフルレングス・アルバムであることを感じさせません。このアルバムは、年を重ねるごとに良くなっていくこのバンドの、もうひとつの傑作であることは言うまでもありません。