ARTIST : Michael Cormier-O’Leary
TITLE : Proof Enough EP
LABEL : Dear Life Records
RELEASE : 2/25/2026
GENRE : folk, indiefolk, artpop, ssw
LOCATION : Philadelphia, Pennsylvaniac
TRACKLISTING :
1. Marilyn
2. Del
3. Sky is Blue
4. Gouache
5. Staring
6. Pressed Flowers
Michael Cormier-O’Learyが発表した6曲入りの新作EP『Proof Enough』は、家族という複雑な「根」の広がりを、伝記とフィクションを織り交ぜて描き出した家族ドラマのような作品です。本作は、自身が主宰するDear Life Recordsや所属バンドFriendship、2nd Gradeでの活動、さらには結婚や父になるという私生活の変化の中で、2022年から自宅の地下室で制作が始まりました。世代を超えて受け継がれる痛みや、その種をまいた人々への理解を深めようとする試みが、世代間のパターンを歩む多様な語り手の視点を通じて綴られています。
楽曲「Del」では、父と子の間に流れる沈黙や countryソングへの共通の愛着を通じて、言葉にできない絆を模索し、「Pressed Flowers」では結婚式の記憶を色褪せない押し花のように留めようと試みます。特筆すべきは、デモ音源の瑞々しいアレンジをそのまま採用し、ボーカルのみを録音し直した手法です。これにより、絶えず変化し続ける時間の中で「今この瞬間」を捉えようとするキャラクターたちの切実さが際立っています。死生観を問う「Sky Is Blue」から、世代的な習慣の束縛を描く「Gouache」へと続く流れは、ピアノとギターが時に不協和音を奏でながら寄り添うことで、親子の衝突と共鳴を象徴的に表現しています。
タイトルはジェーン・オースティンの『理性と感情』の一節から引用されており、自分の経験や感情を他者に認めてもらいたいという普遍的な、特に家族間における渇望が込められています。また、Flore de Ris(音楽家Ada Lea)が手がけた、食卓を囲む家族を描いた未完成の絵画がアートワークとして添えられており、日常の中に埋もれがちな親密さや、受け継がれた特質が個人の形を作っていく過程を暗示しています。家族というコーラスの中でかき消されそうな個人の声を、消え去る前に、あるいは歪められる前に刻み込もうとする、Michael Cormier-O’Learyによる私的な証言録です。




