lilo – “Somekind”

ロンドンを拠点に活動するデュオ、liloは、最近になってようやく頭角を現したが、彼女らの絆は10年来、深いものがある。Christie Gardnerと Helen Dixonは11歳の時にウィンチェスターの学校で出会い、その日から彼らのゴッサマーなハーモニーと細かく紡がれたアコースティックアレンジで揺るぎない創造的な絆を築いてきた。liloの音楽は宙に浮いているような無重力状態であり、静寂と瞑想の結晶のような瞬間である。ヴォーカルは、一人では地に足がついた告白的なものだが、二人では空高く舞い上がる。これは、あなたの親友と一緒に過ごす青春の音楽だ。Laura Marlingの幽玄さを思い起こさせるサウンドだが、それは liloのサウンドの多才さを垣間見る最初の一歩に過ぎない。スローコアやオフビートなカントリーポップの要素を織り交ぜながら、よりフルボディでバンド主導の方向性を期待させる。liloは音楽の生地に親密さを織り込み、コラボレーションを通して友情を音に変換しているのだ。

Posted on 01/20/2022