ベルギーと日本のデュオ、Ailiは、その短いながらも成功したキャリアにおいて、角ばったポストパンクのベースライン、ボディショッキングなエレクトロリズム、アシッドハウスのブリープ、ネオンまみれのシンセポップなど、しばしば80年代から音楽を引っ張ってきている。そして今、ニューシングル “Make Me Rich” のタイトルが示すように、Aili Maruyama & Orson Woutersはさらに一歩進んで、この時代の真の精神を受け入れ、Duran Duranがヨットをダウンサイズしなければならなくなって以来バンドが楽しむことのなくなった、超インフレの贅沢なライフスタイルを要求しているのである。
「”Make Me Rich” は、ある作曲セッションで、自分たちの財政状況をよく調べたときに生まれた」とボーカルのアイリは説明する。「この曲の最大のインスピレーションの源は、エクセルだと思う。自分たちの音楽で生活できたらどんなにいいだろう、と夢見て、”もしあなたがお金持ちだったらどうするか？ という永遠の問いかけに答えようとしたんだ。馬に乗りたい、イルカに乗りたい、虎に乗りたい。この曲のブリッジに僕らの銀行口座番号が書いてあるんだ」
この曲は、意図的に脈打ち、反抗的な呼びかけへと爆発するクロムめっきのエレクトロ・パンク・ナンバーで、何はともあれ、数分間、自分のお金の心配を忘れさせてくれるかもしれない曲である。
