ARTIST : Total Pleasure
TITLE : Fear of Passing EP
LABEL : à La Carte Records
RELEASE : 5/15/2026
GENRE : newave, postpunk, indiepop
LOCATION : Los Angeles, California
TRACKLISTING :
1. The Gates
2. Still Life
3. Constant Moving
4. Hard to Feel
5. Dreadful Day 02
6. Tell Me Everything
Los Angeles を拠点とする4人組 Total Pleasure が、デビュー作『Fear of Passing』で登場します。この6曲入りのEPは、Dunedin Sound の明るいメロディシズムと、1980年代 Manchester のアンダーグラウンドが持つ影のあるストイックさの間を揺れ動いています。インディー・ポップにありがちな陽光溢れるジャングル・サウンドに傾倒するのではなく、バンドはそれらの本能をより冷ややかで統制のとれたエッジで抑制しています。タイトなモータリック・リズムの上でギターが共鳴し、衝突し合う一方で、音と音の間の空間には重々しい空気が漂っています。
オープニング曲の「The Gates」は、重なり合うギターと不安げな鼓動でトーンを決定づけ、The Chills の全盛期を彷彿とさせますが、バンドはすぐさまその系譜をよりダークな領域へと折り曲げていきます。EP全体を通じて、ドラマーの Andrew Peña、ギタリストの Chris Medina と Brian Ramirez、そしてヴォーカリストの Jonathan Carias は、Black Tambourine のようなファジーな即時性と、初期 Joy Division に通じる荒涼としたリズムのミニマリズムを織り交ぜています。その中心にあるのは、Jonathan Carias のバリトン・ヴォイスによるデリバリーです。突き放したようでありながら深く感情に訴えかけるその声は、切迫感と抑制を同等に持ち合わせた楽曲群をしっかりと繋ぎ止めています。
シングル曲の「Dreadful Day」と「Still Life」は、このEPが持つ感情のスペクトラムを露わにします。荒削りで急き立てるようなギターの刺し貫くような響きが、やがてリバーブに浸された霞と、尾を引く地下室のような憂鬱へと道を譲ります。『Fear of Passing』は、最終的にデビュー作というよりも、細部まで刻み込まれたムード・ピースのように感じられます。メロディックでありながら簡素で、即時的でありながら影を帯びています。2026年5月15日に à La Carte Records よりリリースされるこのEPは、現代のギター・ポップのより暗い片隅を切り拓くバンドとして Total Pleasure を提示しています。





